先日、ベムスター(改造)を作ったからだろう。無性にタロウが作りたくなった。とい
う事で次なるJr.アイテムはタロウ、ウルトラの父と母の実子であり、セブンの従兄 弟というあのウルトラマンタロウである。
40年以上続くウルトラはそのシリーズを大きく分類して期が分かれている。第一期は Q,マン,セブン。第二期は新マン,A,タロウ、レオという風に。怪獣ガレージキッ
トは第一期のものが圧倒的に多い。人気、認知ともに群を抜く第一期シリーズなれば、 それは当然と言えよう。これが第二期となると残念ながらガクンと減る。新マンはまだ
しも、タロウとなるとアイテムそのものがほとんどない。作り手も買い手も層が薄くな ってしまう第二期、悔しいが紛れもない事実だ。しかし、Jr.ワールドにタロウは存
在する。しかも、認知度抜群のゾフィよりバルタンよりツインテールよりも早くキット 化された。だが、驚くのはこれだけじゃない。原型を担当したのはあの川岸氏、怪獣ガ
レージキットの存在を高め、素晴らしい傑作を幾つも世に送り出して来た川岸氏なのだ。 しかしまたどうしてこんなにも早くタロウが製品化され、そして川岸氏が原型担当にな
ったのか、その理由は定かではない。定かではないが………そんな事どうでもいいじゃ ないか、と思ってしまうくらい川岸タロウは格好いい。細身の筋肉質、ビシッと右腕を
伸ばしたファイティングポーズ、マンともセブンとも違う、第二期テイストのいい感じ がそこにはある。とは言え、ヒーロー系のキットは塗装に入るまでが面倒だから嫌だ。
つなぎ目をパテで埋め、ペーパー掛け。サフを吹いた後、傷や凹みを見つけては溶きパ テで修正。そしてまたペーパー掛け………。これを何度も繰り返す。この単純で丁寧さ
が要求される作業はどうにも僕に向いていない。だから仮組したままほったらかしのヒ ーロー達が、棚の中には山のように残っている………。塗装はホワイトサフの上にダイ
レクトにレッド系を吹きつけ、手袋とブーツの色を変えつつ細かい陰影を入れた。シル バーのラインは手書き、息を止めて一気に塗り進めるのみ。こうして仕上がったタロウ、
早速ベムスター(改造)の隣に並べてみようと思う。
全高 |
重量 |
材質 |
原型 |
160mm |
70g |
ウレタン樹脂 |
川岸 敬厳 |
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