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第1話『ウルトラの母は太陽のように』〜第53話『さらばタロウよ!ウルトラの母よ!』
VOLKS JUNIOR ULTRA WORLD NO:039
 


先日、ベムスター(改造)を作ったからだろう。無性にタロウが作りたくなった。とい う事で次なるJr.アイテムはタロウ、ウルトラの父と母の実子であり、セブンの従兄 弟というあのウルトラマンタロウである。
40年以上続くウルトラはそのシリーズを大きく分類して期が分かれている。第一期は Q,マン,セブン。第二期は新マン,A,タロウ、レオという風に。怪獣ガレージキッ トは第一期のものが圧倒的に多い。人気、認知ともに群を抜く第一期シリーズなれば、 それは当然と言えよう。これが第二期となると残念ながらガクンと減る。新マンはまだ しも、タロウとなるとアイテムそのものがほとんどない。作り手も買い手も層が薄くな ってしまう第二期、悔しいが紛れもない事実だ。しかし、Jr.ワールドにタロウは存 在する。しかも、認知度抜群のゾフィよりバルタンよりツインテールよりも早くキット 化された。だが、驚くのはこれだけじゃない。原型を担当したのはあの川岸氏、怪獣ガ レージキットの存在を高め、素晴らしい傑作を幾つも世に送り出して来た川岸氏なのだ。 しかしまたどうしてこんなにも早くタロウが製品化され、そして川岸氏が原型担当にな ったのか、その理由は定かではない。定かではないが………そんな事どうでもいいじゃ ないか、と思ってしまうくらい川岸タロウは格好いい。細身の筋肉質、ビシッと右腕を 伸ばしたファイティングポーズ、マンともセブンとも違う、第二期テイストのいい感じ がそこにはある。とは言え、ヒーロー系のキットは塗装に入るまでが面倒だから嫌だ。 つなぎ目をパテで埋め、ペーパー掛け。サフを吹いた後、傷や凹みを見つけては溶きパ テで修正。そしてまたペーパー掛け………。これを何度も繰り返す。この単純で丁寧さ が要求される作業はどうにも僕に向いていない。だから仮組したままほったらかしのヒ ーロー達が、棚の中には山のように残っている………。塗装はホワイトサフの上にダイ レクトにレッド系を吹きつけ、手袋とブーツの色を変えつつ細かい陰影を入れた。シル バーのラインは手書き、息を止めて一気に塗り進めるのみ。こうして仕上がったタロウ、 早速ベムスター(改造)の隣に並べてみようと思う。



全高 重量 材質 原型
160mm 70g ウレタン樹脂 川岸 敬厳