小さくて邪悪そうな目、堅そうな皮膚を覆う棘、そして両手から伸びる長いムチ………、ガギは間違いなくグドンの系譜である。だが少し違うのはその戦法、グドンのようにムチをブンブン振り回し、力に任せて押して来るのかと思いきや、なんとガギは上空にバリヤーを張る。バリヤーの内側にいる人間を外に逃さないようにし、人間の子供をさらって卵を産みつけようとするのだ………。デザインは大好きなのだが、その設定はちょっと引けるなぁ。しかも26話に再登場した時にはシルバゴンを引き立たせる為の噛ませ犬になり下がっていた。個人的に好きなデザインなので、正統派の大怪獣としてガギにはもっと活躍して欲しかった。そんなガギの造型は造型村が担当している。ショベルカーのようなでかい手とサーベルのような手足の爪、溶岩が固まった後の山肌を思わせる後姿、雄々しいガギの姿が存分に味わえる造型となっている。塗装は艶消しブラックをベースに、腹部にはブラウン系を、背中や尻尾にはグレー系でドライブラシを施した。角はベースをオレンジで、タッチでイエローを吹いた。付け根の部分にはグレーを吹いて色の違和感を抑えてある。
いろんな事情があったのだろうが、返す返すティガワールドが途中で途切れてしまったのは残念だ。マキーナ、ゴルドラス、シルバゴン、バクゴン………、個性豊かなティガ怪獣をもっと作ってみたかったのは僕だけではあるまい。
全高 |
全長 |
重量 |
原型 |
170mm |
260mm |
220g |
造形村 |
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