冒頭、血相を変えて地下道を逃げている採掘作業員達。突然辺りが閃光に包まれたかと思うと、次の瞬間には全員が石に変えられていた。そして岩間から一瞬覗くオレンジ色の角と赤い小さな目………。調査依頼を受けたTPC(地球平和連合)は早速久良々島へ飛ぶ。そこでは不安気な採掘作業員達が待っていた。そして語られる島の神話。「この島には石を産む神獣ガクマが住んでいる」と………。
やっぱり四足怪獣はいい。ゴツゴツした体表がまたいい。しかも地底から出て来るんだからたまらない。バラゴン、パゴス、ネロンガ、マグラ、ガボラ………、ガクマもまた大好きな四足怪獣の同じ系譜である。ガクマはαとβの2体が存在する。αは一本角、βは二股に分かれた2本角、これが兄弟であるのか夫婦であるのか、はたまた何も関係がないのかは劇中では語られない。ただ、地上に現れたαがガッツウイング2号のデキサスビームを浴びて爆死した直後、怒り狂ったようにβが飛び出して来る。それを見るとどこか敵討ちに現れたようにも思えてならない。やはり2体の間には強い絆があったと考えるのが自然だろう。だがそんなβの前にウルトラマンティガが立ちはだかる。前爪を飛び出させ、2本角を回転させて前に突き出し、戦闘モードに入るβ、しかしティガは強かった。石化光線で一度はティガの身体を固めるものの、振り払われて逆にデラシウム光流を浴びせられ絶命………。小さい頃からウルトラマンより怪獣に思い入れが強かった僕としては、ガクマがなんとも可哀想だった………。
そこでガクマβを思い入れたっぷりに作ってやる事にした。背中に並んだ大きな突起、内側は黄色、外側はえんじ色になっているのだが、土埃でくぐもって見えるようあまりカラフルな感じにはしなかった。手足もベースに黒に近いグレーを施し、その上から少しずつサンドイエローやグレーで明度を上げていった。ティガ怪獣初の作品、一度は手を出さないようにしようかと迷ったのだが、ガクマがその迷いを吹っ切ってくれた。
全高 |
重量 |
材質 |
原型 |
100mm |
322g |
ウレタン樹脂 |
造形村 |
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