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タイムワープ
魔神怪獣 コダイゴンジアザー
Chapter of ULTRAMAN MEBIUSU 〜KODAIGON THE OTHER〜
第12話 『初めてのお使い』より 魔神怪獣 コダイゴンジアザー
 

我がHPのガレージキットコーナーも拡大の一途を辿っております。「ウルトラマンレオ」のガメロットでザワつき、「ザ☆ウルトラマン」のコンビューゴンでザワめき、今度は「ウルトラマンメビウス」からの一体です。その名もコダイゴンジアザー。「え?コダイゴンじゃないの?」とオールドファンの声が聞こえてきます。新マンに登場した武神像のごときコダイゴン―――ではなく、こちらはジアザー(もう片方)。それも、まんま恵比寿様ときております。はてさて、今回はどのような反応が起こりますやら(笑)

造型は友人でもある加藤裕隆氏。巷ではSNSに使用されているアイコンを捩って、「目玉のカトウさん」なんて呼んでおります。そんな加藤さん、これまでも大型のプロップやディフォルメを利かせた斬新な造形物を幾つも発表されてきました。しかし、これまで制作する機会がなかったのは、僕の嗜好とはちょっと方向が違っていたからです。でも、このコダイゴンジアザーはビビッときました。兎に角、造型が見事です。レジンの塊なのに木彫りにしか見えません。それにもましてなんという躍動感のある形なのでしょう。ぐっと腰を入れて両足を踏ん張り、釣り竿を思いっきり振る姿。竿のしなり具合や背中側に延びた釣り針までが計算され、流れるような曲線を生み出しています。こんな素晴らしい造型を見せられたらそりゃスイッチ入ります!



塗装は本編の着ぐるみの色をベースにしつつも、数百年という時を経た年代物の木彫り像に見えるようにしようと決めました。最初に全体をサンディブラウンで包みます。一本の木から切り出された恵比寿像が浮かびあがってきました。次に陰影をつけます。エアブラシで一番深い部分に土地色を吹き、そこから筆塗りで赤褐色を足していきます。濃くしたり薄くしたり、サジ加減は好みですね。次第に年季が入って薄汚れた感じになってきたら、再びサンディブラウンを使ってドライブラシを施し、ノミで掘ったようなエッジを際立たせます。頭巾とタイノエはエナメルのフラットレッドを、袖や裾の部分にはダークグリーンを薄く塗り、同じようにサンディブラウンでドライブラシをして全体を馴染ませます。兎に角、「筆で色を足し、ドライブラシで消す」です。納得がいくまでこれを何度も繰り返します。



完成したコダイゴンジアザーを机に置き、いろんな角度から眺めました。加藤さんからも繰り返し言われましたが、これ、ほんとに木彫りに見えます。送り手と受け手のコラボレーションが合致した時は本当に豊かな気持ちになれますね。








全高 重量 パーツ数 材質
205mm 880g 13点 ウレタン樹脂
付属品 原型師    
釣り糸用ピアノ線 加藤 裕隆