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銀星人 宇宙仮面
Chapter of  ULTRAMAN ACE 〜SPACE MASK〜
第22話 『復讐鬼ヤプール』より 銀星人 宇宙仮面
 
 先日、「ムーンナイト」を観終わった。マーベルの新たなる主人公をネットフリックスでドラマ化という最近の流れだ。正直に言うと、どれもこれも愉しんでいる。マンネリという言葉も囁かれるが、僕はそれを頭一つ越えていると思う。一流の俳優陣が奇想天外な世界観のなかで弾む。ロケーションも制作費も日本とは桁違いだ。物語も大きな縦軸から小ネタの詰まった横軸までしっかりと練られている。だからこそ月光仮面みたいだなと思いつつ「ムーンナイト」も愉しめる。そういう意味ではこの宇宙仮面もビジュアル的に負けていない。白いスーツに隕石のような銀色のお顔。よく見ると実に複雑な形をしていらっしゃる。胸には丸いペンダント(誰ですか、アルミ皿なんて言うのは)、腹には銀のベルト(誰ですか、バックルがデカ過ぎるなんて言ってるのは)、インディアンの部族衣装のように袖からは白いひらひら、後頭部からは緑色の長い髪が風になびく。新たなるダークヒーロー、その名は宇宙仮面! こういうキャラクターをバカにせず、いかに面白く出来るかを工夫したのが今のマーベルの成功だ。マーベルは「ウルトラマン」もやっているワケだし、マルチバースの世界に宇宙仮面が登場するのも夢じゃない(かもしれない)



 キットはゴートの杉本浩二氏が造型した。ブラックサタンのおまけのような感じで同封されているのだが、いやいやどうして素晴らしい出来である。サイズは確かに小さいが、宇宙仮面に対する深い愛情が随所に感じられる。だからこそ僕も刺激を受けて彩色した。ムック本でさらっと色味を確かめるだけなんて小賢しい真似はせず、いつもと同じように本編をじっくり観返し、何枚も写真を撮って研究した。そうさせるだけの波動がこの小さなキットからは出ている。



 彩色に関してはシンプルだ。基本色は白と銀。その上から墨入れを行い、立体感をプラスする。何度も言うが造型が良いので色を乗せるだけでしっかり立体映えする。ブラックサタンと組み合わせて並べれば迫力は何倍増しにもなる。このキットを持っている方はぜひとも宇宙仮面を合わせて完成させて欲しい。





全高 重量 パーツ数 付属品
100mm 160g 3点 なし
材質 原型師    
ウレタン樹脂 杉本 浩二