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GORT
凶悪超獣 ブラックサタン
Chapter of  ULTRAMAN ACE 〜BLACK SATAN〜
第22話 『復讐鬼ヤプール』より 凶悪超獣 ブラックサタン
 


コロナウイルスが世界を覆い尽くしているからなのか。新年一発目に完成させたキットは悪魔の名が付くヤバい奴となった―――。



 頭の一本角に単眼とくれば、これはもうサイクロプスを連想する怪獣ファンは多いだろう。子供の頃、僕の怖いものの筆頭格には一つ目があった。一つ目小僧だ。目は口ほどにものを言うパーツだからこそインパクトが強い。しかも記憶にばっちり残るのが厄介だ。制作者が子供を怖がらせるには一つ目は効果的だと思ったのかどうか知らないが、一つ目は時代を変え、作品を変えて次々に現れる。「悪魔くん」に登場した首人形、「仮面ライダーストロンガー」の一つ目タイタン、「モンスターズインク」のマイクもそうだ。どれもこれも一度見たら忘れられない姿をしている。このブラックサタンもまさにそうで、物語の中身はさっぱり忘れているのに姿だけは脳裏に焼き付いている。



 キットはゴートの杉本氏が造り上げた。その心意気と造形力が凄い。アイテムの選択にブラックサタンを持ってきて、一つ目以外にどうという特徴もないデザインをここまで魅せてしまうのだから。何度も言うが、杉本氏の造る超獣は本編の着ぐるみよりもカッコいい。存在に寄り添いながらもアレンジを加え、確かな技量でまとめあげていく。これは怪獣に対する愛情の為せる技だ。その気持ちが国内のみならず海外のファンにも伝わるのだと思う。これは立派な国際交流だ。



 さて、肝心の塗装だが、実は相当難儀した。体色は基本、金と青しかない。一見すると簡単そうに思えるが、そうではない。ベタ塗りすると途端に生物感が無くなり、おもちゃっぽくなってしまう。折角の杉本造型を台無しにするわけにはいかないので、考えた末、金と青の繋ぎに茶色を使う事にした。エアブラシと筆でどちらにも三つの茶色を塗り込んでいる。暗いものから中間くらいのもの、かなり明るいものを意識して塗った。その上からエナメルのデザートイエローをまぶす。全身に土埃がまとわりついたようなイメージで。なんとか頭に思い描いたブラックサタンに近づけたのではないかと思う。



 最後に彩色のアレンジの話をしよう。今回、目の塗装をやり直した。着ぐるみになるべく忠実になるよう血管を描き込んでいったのだが、これがどうにもカッコ悪い。結果、血管は自由に描き込む事にした。再現だけに固執すると大きなバランスが崩れてしまう。時には自分なりのアレンジを加えてまとめる事も重要だ。そう、杉本氏の造型のように。






全高 重量 パーツ数 付属品
345mm
(角の先端まで)
1200g 12点 宇宙仮面
(パーツ3点)
材質 原型師    
ウレタン樹脂 杉本 浩二