ホームページを持つ事になって丁度一年が過ぎた。新聞のコラムのようなものをイメージして思いをつらつらと書いてきた。「硬い!」とか「クソ真面目!」とか「誤字脱字」を指摘されつつ、なんとか一巡りする事が出来た。これはもう一重に読んで下さる方のおかげ、どれだけ背中を押され、文字を綴る励みになった事か………。沢山のお越し、本当にありがとうございます。次の一年もどうぞ宜しくお願いします。
さて5月4日、GW真っ只中の誕生日の事。シーズンが始まって一度も出掛けていなかったヤフードームへ家族で足を運んだ。この数年、家族揃ってドームへ応援に出掛けると、決まってホークスは負けた………。しかもその負け方が半端じゃない。
王監督曰く「年に数回あるかないかの負け試合」という大敗である………。いつしか我が家族は、黒星を運んでくる不吉な存在と囁かれるようになっていた………。そのイメージをキレイに払拭する為、僕は今日の誕生日に賭けた。「41歳の春だから~」、最も敬愛し尊敬するバカボンパパと同じ歳になった、その運に賭けた。その結果は―――、大勝!!
松中さん、小久保さんのアベックホームランで逆転勝ち。生涯に何度も見られないであろう瞬間に立ち会う事が出来た。松中さん、小久保さん、ドデカイ祝砲をありがとうございます!!
―――さて、ここまでは天国の話。では表題にある地獄とは何か?
タクシーで自宅に戻ってくると、路上に強烈な異臭が漂っていた(実は数日前から時折肥溜めのような異臭がしていた)。タマゴの腐ったような匂い、硫黄のような匂い………、巷を騒がすアレ、硫化水素である。僕はすぐに知り合いの警察官Yさんに連絡した。Yさんの判断は素早かった。
「直ちに110番してその場を離れて下さい!」
すぐ側にある妻の実家へ避難した。ベランダに出ると、路上を響き渡るパトカーと消防車のサイレンが聞こえる。異様な高揚感………、ドキドキした………。
しばらくすると妻の携帯が鳴った。
『やはり硫化水素か!?』
そう思った。
だが………、
「何も匂いはしません。ついてはあなたに詳しいお話を聞きたいのですぐに自宅に戻って下さい」
警察からの指示だった。僕は狐につままれたような気分で自宅に戻った………。
予想通り、自宅前にはパトカー数台と消防車数台と警察、消防の方々(なんと僕が取材に入り、先日「トッキュー!!」を全巻差し入れした消防署だった)と、そして沢山の人だかりが出来ていた。その衆目の中で事情説明をした。しかし、ガス検をしても付近を捜索しても、それらしい匂いの痕跡はないという結果だった………。
「――――しかし、間違いなく匂いはしたんです!」
「わかりました。何かあったらまたご連絡下さい」
そう告げて皆さんは帰って行った――――。
断じて悪い事をした訳ではない。ただ………近隣を騒然とさせたという事実には変りなく、相当に気分が凹んだ………。
なんという誕生日。41歳初日はこうして華々しく幕を上げた――――。
追記
その後、近隣の方達も異臭に気付いている事がわかった。あまり続くようであればどこかに通報しようかと考えていた人もいた。やはり異臭はするのだ。僕の鼻が悪い訳じゃない!
あの異臭の出所はどこなんだろう………。その件については追って報告します。