小森陽一ブログ

模様替えをした。模様替えに大きい小さいの言い方があるのか分からない。「プチ」が自分で出来る範囲だとするならば、今回は「それなり」、「そこそこ」、「プチデラックス」………。アリさんマークの引越し社さんに来て貰ったので「プチ」ではないと思う。

仕事場の一角に畳のスペースがある。琉球畳四枚分。キット作りと昼寝用にと設けていたスペースなのだが、何時の間にか物置と化し、デッドスペースと成り果てていた………。ここを何とかしたい、もっと活かしたい、年が明けてようやくその重い腰が上がった。

畳の一角を占めている古いサイドボードは廃棄する事にした。代りにここへ引越しして来る時、行き場の定まらなかった本棚を持って来る。仕事場の白い壁を潰していた本棚がなくなる事で、空間がぐんと広くなった。防音室のテーブルと仕事場のテーブルを入れ替え。平机も移動。そしてメインディッシュは畳のスペースにデコレーションケーキのように鎮座するこたつだ。

こたつはやっぱりいい………。しみじみいい………。足がポカポカすると上半身が寒くてもそんなに気にならない。早速こたつに入ってノートパソコンで原稿を書く。
温まったらこたつを出て、仕事机のデスクトップにＵＳＢメモリーを指し込み続きを書く。うんうん、想像以上になんかいい感じだ。

だが………、それもすぐに崩壊する。娘がこたつの良さに気付いたのだ。学校から帰って来ると直ちにこたつに入って温まる、遊ぶ、寝る。夜は宿題をする。音楽を聴く。仕事の邪魔だと言っても丸くなった猫のように中々こたつから出ようとしない。挙句にパパだけズルイと文句を言う始末だ。はてさて、居心地が良いというのも考えもんである………。

今日も寒い。外気温４度。窓の外は雪が舞っている。だが僕はこたつのおかげでポカポカだ。このぬるま湯のような幸せをいかにストイックに作品の完成度に結び付けられるか、焦点は次のステージに移った。

『ＧＡＮＴＺ』を観た。攻めてた。相当に。０から１を作り出した奥浩哉氏の原作にしっかりと敬意を払い、残り１から１０で攻めまくってた。しばしばこじれる原作と映像の関係、その中においてこれは幸せと言う奇跡だと思う。

日活の現場を訪ねたのが２００９年の１２月、あれから丸一年以上が経過したんだな。やはり映画は時間が掛かる。ＳＦとなればなおさらだ。ガランとした部屋の真ん中に真っ黒い球体がデンと鎮座していた。それを見た瞬間、「あぁ………、佐藤Ｐ、ほんとに「ＧＡＮＴＺ」にチャレンジするんだ………」と思った。

マンガを読めば映像化がいかに難しいか分かる。佐藤Ｐがこれまで手掛けて来たどんな作品より大変な作業となる筈。それでも「やる！」という決心は以前から聞いていたし、その決意は揺るぐ事なくついに完成へと漕ぎ着けた。友人だから言うのではないが、ほんとに見上げた根性だと思う。

映画は是非劇場で、しっかりと自分の目で確かめて下さい。ちなみに僕はＧＡＴＺＮ（ガツン）とやられました………。　

ほんとに面白くて大好きな知人であり、役者であり、脚本家であり、監督であり、日本発のアクション映画で世界を征服しようという野望を沸々と燃やす男、西冬彦氏の新作が完成しました。
その名も―――、『ＫＧ』。

男臭とホンモノの武道家の緊張感が炸裂する「黒帯」、スパッとカミソリのように足を振り上げ鮮烈にスクリーンに登場した武田利奈ちゃん主演の「ハイキック・ガール」、その両作よりも遥かに自信アリと本人が言う作品、それが「ＫＧ」です。

○ 日時　２０１１年２月５日（土）より　
○ 場所　横浜ブルグ１３，新宿バルト９ほかでロードショー　　

上記した２作品も含め、未見の方は是非騙されたと思って観てください。はっきり言って一発でノックアウト、ファンになりますから。唖然とするくらいパンチやケリが入ってます。これはホンモノです！

そうそう、ちなみに西さんは「ＳＰ」のドラマで病院を襲ったテロリストの一人、岡田くんと闘い、真木よう子さんのたわわな胸を踏ん付けたあの憎っくき奴です！

映画『KG』公式サイトはこちら！
http://www.t-joy.net/kg/

これを書いているのが１０日のお昼前、新年が明けて既に１０日も経つというのに、未だどこかで正月気分を引きずっているような自分がおります………。

さて、ホームページのトップ写真を変更いたしました。
寒くなって雪も降っているというのに、カエルさんビール飲んで随分と常夏でしたからね、年の改まるタイミングで変更しようと相成った訳です。

さて、僕のホームページはグランクリュという会社にお願いしておりまして、そこには名物社長のＴさんという一度会ったら忘れられない、悪夢でも見そうな怪人物がおります。そこで僕の担当をしてくれているのがＫくん、物腰柔らかく、困った事はいつでも相談に乗ってくれ、実に頼りになります。あの社長の下、よくぞこんな出来た社員が………と思わずにはおれません。同時に同情も禁じえません。
―――とまぁ面白い会社の事は脇に置いといて、実はそのＫくんより新年の挨拶とトップページの変更完了のお知らせと同時にこんなメールが届いたんです。

「（お送り頂いた元の写真ですが上部に写っているのはUFOじゃないですよね！？）」

トップページの写真ではその箇所は切れているんですが、元の写真をよく見ると、神社の屋根の上に銀色の丸いものがくっきり写っています。
「えっ！？」
と思い、デジタル写真を拡大しました。確かに雪雲の中、あり得ない場所にくっきりと人工物のようなものが………。
すぐさま娘にも妻にも見せました。
「わーっ！ＵＦＯだぁ！」
正月早々家族で大騒ぎですよ、こりゃどう見たってホンモノだって。
「早速ＵＦＯ研究家の矢追さんに見せよう！」
と意気込みました。

が………、翌日その正体はあっさりとバレる事に………。
妻が別の写真を見ていたら、そこにはくっきりと事実の種が写っておりました。

「ＵＦＯの正体見たり銀傘ランプ」

摩訶不思議ってそうそう転がってる筈、ないよね………。
今年も淡々と頑張ろうっと………。

新年、明けましておめでとうございます。
２０１１年も突っ走ります。
今年もどうぞ宜しくお願いいたします。

皆さんはどんな年越しでしたか？
炬燵でテレビを見ながら家族団らん、年賀状作りに追われてたとか、それともどこかでカウントダウンの花火を見てたとか………。色んな場所で色んな事をしながらの年越しだった事と思います。

さて、僕はと言えば３１日は長崎市内のホテルで年越しを迎えました。長崎に住んでいる妹夫婦の下で、両親と共に楽しい正月をと考えた訳です。
しかしこれが予想外………。
一つは姪のインフルエンザです。年末の大忙しの時期に姪がダウン、これで妹夫婦が欠けてしまいました………。主役が欠けてしまった事で長崎行きの魅力は陰りましたが、折角の事でもあるからと荷物をバッグに詰めました。

しかし、ここでもう一つ予想外の事が起こります。ご存知の方も多いと思いますが、年末年始、山陰、北部九州は記録的なドカ雪に見舞われました。まさに雪起こしの天気でした。当然高速道路は不通、急遽電車で行こうとしても、今更席が取れる筈もありません………。仕方なく車に荷物を詰め込み、地道で長崎へと出発しました。

お昼過ぎに家を出て、ホテルに着いたのは６時過ぎ………。なんと６時間も車を運転していた訳です………。ディナーの予約は６時スタートでしたので慌ててチェックイン、３０分押しで始まったのでした。

翌日の元旦、長崎市内は見渡す限り雪に覆われていました。それでも初詣に行こうと勇みましたが、ここで三つ目のトラブルが………。親父の発熱です………。なんと２９日から風邪気味だったとの事、初詣も行かず、新年の挨拶もそこそこに親父とお袋は帰路につきました。

家族３人で諏訪神社に初詣、後はホテルの隣にあるデパートで買い物、妻と娘がショッピングに明け暮れている中、僕はホテルで一人原稿書き………。夜は予約を入れていたお店に出向き、人数が大きく減った事を謝りつつ個室へ移動し、ひっそりとお刺身に舌鼓を打ったのでありました。

帰りは大丈夫だろうと思っていた高速道路、２日もまだ部分的に通行止めが発生しており、渋滞に巻き込まれつつ４時間半の旅を終えて我が家に戻って来たのでありました。

予定外、予想外の事が次々に起こった年末年始、今年は波乱アリという事でしょうか。それでも怪我もなく、病気もせず、ちゃんと行って帰って来れたという事に自信を持ちます。山あり谷あり、色々ありつつも最後には目的を達成出来ると勝手に自己占いしております。

そんなこんなの２０１１年、皆さんにとっても自分にとってもいい一年でありますように！！