『試写に行く』
先日、『放課後ミッドナイトパーティ』の関係者試写に行った。座席に着くと直ぐ、監督の竹清くんが舞台挨拶に現れた。
「5年近くの歳月を経てようやく完成しました。観て下さい」
はにかみながら早口で言うと、そそくさと袖に引っ込んだ。なんとも恥ずかしがり屋さんだ。人体模型と骨格標本が大暴れする破天荒で無国籍な映画を作ったのだから、
「テメェら、観たかったら見せてやるぜ! 笑い死んでも知らねぇからな、ゲハハハハ!!!」
とそれぐらい派手に叫んで欲しかった。うん、本番の舞台挨拶までに修正を勧めておこう。
映画はほんとに愉しかった。これまでの苦労や様々な出来事など、綺麗さっぱり消えてなくなるくらい愉しかった。キュンストレーキが、ゴスが、マ・ミ・ムの三人組が、実にイキイキと夜の小学校を駆け回っていた。声という命を吹き込んでいただいた山寺さんと田口さんの掛け合い、腹がよじれるほど笑わされた。大好きなアニメ、「カーボーイ・ビバップ」のスパイクが、不思議とキュンストレーキに重なる瞬間があって最高に痺れた。
もちろん全てを手放しで褒めるつもりはない。作った側としては反省点も多々ある。しかし、それは今後幾らでも直していける。竹清監督の伸び白は相当な量ある。これは断言出来る。
皆さんがこの作品を観てどんな事を感じるのか、益々公開が楽しみになって来た。8.25、家族で、恋人と、友達と、一人で、是非劇場に足を運んで下さい。騒々しい夜の住人達が絶対に退屈させませんから!