『ピュリツァー賞』
年明け一発目に届いた資料、しかし、いつもいつも資料ばかりじゃ味気ない。たまには違うモノも食べてみたい!という訳でこんな本を買いました。
『ピュリツァー賞授賞写真全記録』 日経ナショナルジオグラフィック社
ピュリツァー賞とはアメリカの新聞王、ジョゼフ・ピュリツァーの遺言により、ジャーナリストの質の向上を目的として1917年に設立された賞なんだそうです。
僕は今までずっと「ピューリッツアー賞」だとばかり思っていました。その認識が覆されただけでも、この本を買った意味があるというものです。
なんてね。そんな与太は一度ページをめくれば掻き消えます。
時間を忘れてじっと読み耽りました……。写真の中から音や匂いが溢れて来る感じがしました……。人間のする行ないに息を呑む思いでした……。
だけど、一番堪えたのは、こんなにも輝かしい賞を受賞したカメラマンが全員が全員ハッピーではないという事。
「自分は助けるべきだったのでは?」
「どうしてあの時、シャッターを押したのか?」
自分の行為に苛まれ、ついには自ら命を絶ったカメラマンもいました……。それを知ってもう一度この本を捲ってみると、同じ写真が全然違う印象で迫って来ます。
年始めにはすこぶるいい本です。お薦めします。