『断ビール、断おやつ』
一念発起してそろそろ一ヶ月が過ぎようとしている。その間で体重は2㎏落ちた。多少の上下変動はあるが、なんとか右肩下がりにはなっている。しかし、こんなに体重計に乗った月は初めてじゃないかな?洗面所にある体重計、僕にとってはこれまで無用の長物だった。今はもう体重計が我が友だ。一日2回、触れ合わないと気が済まない。
「どうしたんです、その腹?」「どうしたんです、その頬っぺ?」
そう言われまくられるようになった………。あらためて鏡を見ると確かにどこもかしこもぱんぱんだ。ここに来て我に返った。このままではヤバイ………。
ビールとおやつを断つ事はいまだに苦しい。しかし、一応周囲には意志の固い人で売っている手前、頑なに守っている。中洲で飲む時も東京で飲む時も、生ビールにわき目も振らずに焼酎の水割りからスタートし、自宅でもホテルでも決しておやつに手を出さない。一度付いた肉を剥ぎ取るというのは楽なものではない。苦しみを乗り越えなければそれは不可能なのだ。
台風が列島を過ぎ去るごとに季節は巡り、やがて秋がやって来る。読書の、スポーツの、そして食欲の秋………。ここを鋼鉄の意思で乗り越えられれば、冬にはベルトの穴の位置が一つ狭まった僕が鏡の前にいる事だろう。闘いはこれからだ。