『GANTZ部屋』
先日再び上京した折(ほとんど毎週通い状態………)、佐藤Pのお誘いに甘えて日活撮影所に出向いた。そこでは今、超の付く大作、「GANTZ」の撮影が行なわれている――――。
「252」の撮影を懐かしく思い出しながら、目的のスタジオへと歩く。雨の中、出迎えてくれた佐藤Pと久し振りの再会を喜んだ。メールや電話ではやり取りをするが、直接会うのは半年以上になる。だが、積もる話もそこそこに、いきなり主役の一人を紹介された。今や日本最強のグループと言っても過言ではない、「嵐」の二宮くんだ。真っ直ぐにこちらの目を見て挨拶してくる二宮君、その澄んだ目を見ていると、「硫黄島からの手紙」の西郷一等兵が甦って来た。連日のハードな撮影と仕掛けの準備の為の長い待ち時間、「昨日は久し振りに10時に帰れましたよ」なんてニコニコ笑いながら話をしてくれた。レギュラー番組、雑誌の取材、コンサート、恐ろしいくらいの仕事をこなすスーパーアイドル、普通の人間ならプッツンもすればノイローゼにもなりそうなものだが、「常に周りに気をつかったり、話し掛けたりしてくれます。ほんとに頭が下がりますよ」と佐藤P、トップにいる人はこういう所が違う。見習わなければ………。
セットの脇の小部屋にはもう一人の主役、松ケンこと松山ケンイチくんがいた。会うのは「L チェンジ・ザ・ワールド」以来だったが、なんかあの頃より大人びていっそう色気が深まった感じだ。真っ黒のガンツスーツも恐ろしいくらいに似合ってる………。「銭ゲバ」の風太郎や「カムイ外伝」のカムイの演技も実に素晴らしかったけど、今回の役はまたまた新境地かもしれない。兄貴分の佐藤Pとの仕事だし、必ずや圧倒的な松山ケンイチの存在感を見せつけてくれると思う。心から楽しみだ。
セット内で佐藤信介監督に会った。お互い佐藤Pを通じて何度も話は聞いていたから、まったく初対面の感じがしなかった。いや、佐藤監督の気さくでにこやかな雰囲気がそうさせてくれたのかもしれない。とにかく話がし易かった。尽きなかったと言ってもいいくらいだ。「今度ゆっくりご飯を食べましょう」と約束して対面を終えた。
「GANTZ」とはなんの関係もないのに、気がつけば2時間もセットの中にいた。佐藤P、ほんとに長々とお邪魔してすみませんでした。差し入れのコーヒー、送っときますから皆さんで温まって下さい。
追伸
次回の打ち合わせは下田P共々博多でやりましょう!!