『ワンワン、ボールと戯れる』
ここんところずっと忙しかったから、ゆっくりと相手してやる時間がなかった。ようやく普段のリズムに戻りつつあるこの頃、せめてもの罪滅ぼしにと、朝と夕方、散歩にボール遊びにブラッシングにとお付き合いさせていただいている。
散歩から戻ると庭でボール遊びをするのが恒例だ。紐のついたボールを見せると目つきが変り、我を忘れて飛び掛って来る。そりゃもう獣丸出し、怖いぐらいだ。一度食いついたら離さない。こっちは紐を右に左に引っ張ってなんとか引き離そうとする。その駆引きがなんとも面白い。負けたフリをして紐から手を離し、しばし安心させたところでパッと引っ張る。悔しいのか「ガウガウ!」言ってボールを追い掛けて来る。今度は遠くへボールを投げると、飛んで行った方へまっしぐら!まるで弾丸のように駆けて行く。それの繰り返し、息が切れて舌が垂れてくると終わりの合図だ。
よく遊び、よく食い、よく眠るせいか、この2週間ほどで目に見えて胴体が丸々となってきた。ウンチも驚くほどデカイ。これでいいのかと思うけど、訓練士さんからは「冬だからこれくらい脂肪が付いても大丈夫ですよ」と言われている。実際、夏場とは比べ物にならないくらい元気だ。寒さなんか微塵も感じてないくらい機敏に動く。童謡の「雪」にある「犬は喜び庭駆けまわり~」とはよく唄ったものである。でもこっちはたまに炬燵で丸くなっていたい………。