『ほんの僅かに秋の気配』
八月もいよいよラストの週、良い子達は宿題終ったかな? それとも大慌てでラストスパートかな? 一方、酔い子達は相も変わらずネオン街を彷徨い歩いている。飛んで火に入る夏の虫。……でも、秋は確実に来ている。夜、庭に出てみると、ひっそりと虫の声がする。どんな時でも季節は巡る。
そんな虫の声に誘われたせいでもないが、娘のクラリネットを吹いてみた。もちろん音は出せる。その昔、サックスなんぞをやった時期もあったから。でも、低音は出せるけど高音は難しい。唇の端から空気が漏れる。力入れ過ぎてちょっと酸欠気味になり、頭がクラクラした……。そんな僕を尻目に流暢に曲を弾き出す娘が恨めしい。負けず嫌いなので……。
話は変わって――宮城県から彼の人がやって来た。Aさん。「我が名は海師」執筆時、僕や武村勇治が散々お世話になり、「トッキュー!!」でも久保ミツロウに様々な事をレクチャーしてくれた。3.11の大震災で仕事場と家を流され、奥さんと一緒に自宅の屋根に乗って漂流し、奇跡としかいいようがない生還をした人……。詳しくは僕の昨年のブログ、3月の欄をご覧いただきたい。
Aさんは今、本業であるサルヴェージの仕事の傍ら、津波で被災した経験を語り伝える活動をされている。今回もその一環での来福だった。話はもっぱらこれからの事。こんな事がしたい、あんな事がやってみたい、前のめりになって話をした。丁度待ち合わせ場所が博多駅だったので、二人でT-JOYを覗いて見た。封切直後の「放課後ミッドナイターズ」、大看板に二人で大笑いした。そう言えばキュンストレーキ、ギョロリと大きな目がちょっとAさんに似てるかも……。「また来年の一月に来ます」という言葉と共に握手をして別れる。楽しみに待ってますよ!
最後に……皆さんこのオレンジ、知ってます? とってもウザいんです。何かの番組で見て以来、忘れられなくなりました。おちょくり方が低レべルで、しつこさが半端じゃない。う~ん、まるで自分を見ているような……。気になる方は「ウザいオレンジ」で検索してみてください。あたなのハートをイラッとさせつつ虜にするかもしれません。