『シリトリ一週間』
さっきまで晴れてたと思ったら、突然どこからともなく黒雲が湧いて来て真っ暗になる。そして、稲妻を轟かせながら前が見えないくらいの雨が降る。ここんとこその繰り返し。しかもだ。猛烈な湿気を伴うから始末に悪い。あきらかに体調を崩す人が続出している。かく言う僕も身体がダルい。多分、寝苦しくてきちんと眠れていないんだと思う。早く梅雨が明けんかなぁ……。
折角の連休なんで仕事の合間にキットを完成させようと思ってた。しかし、この天気じゃ塗れない。エアブラシから水が噴いてしまうからな……。サフ吹きまで終ったキットが並んでる。その横で新たなキットのバリ取り、磨き、パテ埋め作業。スカッと晴れてくれんと趣味にも影響が出まくりだ。
こんな時はDVDでも見とこうと言う事で、コレ。「電脳コイル」。ロボット関係の仕事をされている方に「面白いですよ」と勧められ、一気に全話見。感想は……見れてホッとした。見ないまま過ごしていたらエライ事になっていた。電脳めがねの発想はもちろん面白いのだが、僕が魅かれたのはあの世界観だ。子供達が見えない世界で大変な事になっているのに、大人がほとんど出てこない。多分大人は知らないし分からないし知ろうともしない。そこにリアルさというか恐ろしさを感じた。
磯監督はそこをちゃんと分かってる。確信犯だ。
話はズレるけど、大津の中二の男の子が自殺した事件。あれなんかもベースの部分が「電脳コイル」と同じような気がする。大変な事態になっているのに、結局大人には見えていない。そして事が起ったら慌てて隠そうとする。見えていませんでしたと恥かしくて言えないから……。そんな大人は自分の子供時代の事をよ~く思い出してみる事だ。きっと今の自分が情けなくて涙が出るぞ。
娘は中二、学校の事、友達の事、部活の事、ちょこちょこ話しをするが、僕の子供の頃より色んな事が複雑になってる感じがする。ギャップを感じる事も多々ある。そこに入っていてくれたのが、娘が五年生から中一まで家庭教師をやってくれたHさんだ。彼女は娘の話し相手だった。懐き方でそれがよく分かったものだ。今年から東京大手広告代理店にてバリバリ働いている。そんな彼女から先日贈り物が届いた。娘には可愛い水筒、我が家にはお皿。初任給で買ったそうだ。赤の他人の僕達に初任給で贈り物をする。この心遣いを僕は決して忘れない。
シリトリのように話しを繋げたが、これで最後。
繋がりと言えば……僕と伊藤英明も知り合って長い。先日も電話で長話をした。最近の事、これからの事、色々と。「海猿4」も順調にヒットを続けている。本人もその事をとても喜んでいた。でもだ、お互いそれに満足する事なく進んでいかなくちゃならない。またいつか、僕の書く作品に出て欲しい。繋がってさえいればいつか必ず実現出来る。そん時はよろしく。