2011/7/26 火曜日

『デジタル放送』

小森陽一日記 11:07:29

7月24日正午をもって、テレビのアナログ放送が終わった。「地デジ、地デジ」と色んなところで目に耳にしていたが、実際ピンとは来てなかった。

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正午前、何かふいに思い立って携帯電話を掴むとテレビの前に座り、NHKを点けた。天気予報の画面には色んなスーパーが出ている。しばらくそれを眺めていると、次に女子アナさんが挨拶をした。「今までご覧いただきありがとうございました」と言うようなお礼の言葉と共に一礼されたと思う。その時、準備していた携帯のカメラモードが切れたので、慌ててしまって写真が撮れなかった……。やがてどーもくんが5秒ほど現れた。右手をあげてご挨拶している。確かにどーもくんはアナログ生まれの子だ、感慨もひとしおだろう。そして青い画面に切り替わり、『ご覧のアナログ放送の番組は今日正午に終了しました』というスーパーが現れた。以降はちろりろと音楽が鳴り続け、その画面のままとなった―――。

あ……、正午の時報がない!!

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あのデカデカと画面いっぱいに広がった時計が三秒前から時を刻む画がない……。この時、初めてアナログ放送は終ったんだと実感した。そして、テレビ放送スタート以来、NHKが脈々と映し続けて来た映像のラストを飾ったのがどーもくんであった事に、何か呆然とした心持ちになったのだった……。

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以上、アナログからデジタルへ移行の瞬間と、それに伴う心境の変化のプチ実況でした。

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