2011/4/5 火曜日

『想いに応える強さ』

小森陽一日記 14:19:22

「DOG×POLICE」の撮影スケジュールが大幅に狂った。震災の影響で茨城に建てていたセットが傷付き、内定していたロケ場所からも断わりを入れられた。燃料や停電、そして放射能などの事もあった。それでも今、立て直して撮影を再開している。七高監督を筆頭に、スタッフ、そしてキャストが一枚岩となって動いている。

「命さえあれば、ガッツで乗り切れると信じて逆境になればなるほど燃えています!
スタッフ&キャスト一丸となって最高の作品にしてみせます!!」

監督が僕に届けてくれたメールの一文である。素晴らしい。きっと最高の作品に仕上がると確信している。

年明けから準備して来た「DOG×POLICE」の原作小説が、ようやく来週脱稿するメドが立った。連載ものや打ち合わせやイベントや震災の影響など色々あったが、なんとか予定より2週間ほどずれ込んでピリオドが打てるところまで来た。僕もスタッフ・キャストの心意気に負けてはいられない。頑張りに応えたい。

警備犬は文字通り、災害時には災害救助犬となる。今回も被災地に入り、ベルの付いた首輪を巻いて懸命に要救助者を探した。福島原発から30km圏内で、必死になって要救助者を探した事を僕は知っている。国際緊急援助隊としてスマトラの大津波、四川大地震、NZ地震などの被災地に捜索に向かい、勇太くんが発見された中越地震の現場に警備犬がいた事も知っている。それが警備犬なのだ。

映画が完成したら被災地にこの作品を届けたい。皆さんと一緒になって作品を観たい。その日が来るのを心待ちにしている。

追記
最後に最近の我が家のワンコを。僅かばかりでも癒しになれば―――。

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