2010/10/5 火曜日

『浅いのと深いのと』

小森陽一日記 11:20:14

………とまぁそんな訳でSONYのVAIOを買ったのですが、薄くて軽くて処理スピードが猛烈に速いこんなパソコンを持ち歩いていると、なんだか自分が出来る男になったような気がしてくるものです。人間は外見じゃない、中身だ!と思っちゃいますが、ついつい人の大勢いる所に出て行って大した用もないのにカチャカチャやってる………。浅い、浅いなぁ、俺は………。

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浅いと言えば、尖閣諸島で起こった衝突事件に対する日本政府の対応、そして、大阪地検特捜部の押収資料の証拠改ざん事件。共通しているのはどちらも「浅い」という事。

先日沖縄に行った際、海保の那覇航空基地にお邪魔させて頂きました。久しぶりに嗅ぐ海保の匂い、なんだか古巣に戻ったような気がしたものです。だが、こっちのお上り気分とは裏腹にそこは最前線でした………。
「あのヘリはこれから尖閣に向かいます」
僕らが目にする事のない海域で、今この瞬間も彼等は中国と向かい合っています。
「こんなバカげた事はいい加減に止めて頂きたい」
なぜ総理ははっきりと中国に言わないのでしょう?言わないどころか、海保が逮捕した中国人船長の釈放を沖縄地検が勝手にやった事と言い張る始末………。なんとも情けなく底の浅い対応………、これには心底がっかりしました。こんな事をしている限り日本は外国から揺さぶられまくでしょう。

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そしてもうひとつ、地検のエースと言われる男が起こした証拠改ざん事件。こんなにも傲慢で短絡的思考の人間が検事をやっている、その事実に戦慄すら覚えてしまいます。すぐにばれるような事を平気でやってしまう底の浅さ、それを庇う隠ぺい体質、検事という沈思のイメージから掛け離れたこの行動を一体どう受け止めればいいんでしょうか………。

この二つの「浅さ」は僕らの生活に密接に関わって来ます。なんとか歯止めを掛けないと、日本はメルトダウンしてしまうかもしれません………。

そういう僕自身、最新のノートパソコンを買ったから文章が上手くなるなんて、そんな調子のいい事は思いません。あの人ちょっとカッコよくないなんて、女の子にモテるなんて思いません。文章は毎日コツコツと書く事でしか上達せず、ノートパソコンをカチャカチャやってたって中身がチープだとサヨナラです。浅くて喜ばれるものはあんまりない、浅見、浅学、浅才………、考えたり行動したりする事に至っては、浅いとロクな事がないようです。皆さん、深くなりましょう!

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