『持て成す』
広辞苑によると「持て成す」の意味は、取り成す、振舞い、取り扱い、そして馳走とある。馳走とはもちろん「ごちそう」の事である。
さて、どうしてこういう事を書き出したかと言えば、最近つとに持て成したり持て成されたりする事が多いからである。自宅のある福岡と仕事先の東京、僕はその間を行ったり来たりする。僕に用がある人も当然行ったり来たりする。先週火曜日には週刊少年マガジンのSさんとTくん、金曜日には「252」の水田監督が来た。明けて月曜日には僕が東京へ。円谷プロで桜井さんや飯島監督、上原正三さんらとお会いし、その後小学館でビッグコミックに移動したKくんやスピリッツの新担当Tくん、そしてT編集長と話をした。福岡に東京組が来ると、打合せの後のご馳走はもちろん二次会の席も用意する。持て成しの心意気を見せる。東京で会うと先週会ったばかりでも「ようこそ」とか「わざわざ」と言われて持て成される。担当編集に聞くと、どうやら僕は他の作家さんに比べて大層しっかりと持て成されているらしい。
持て成す心は距離にも関係があるようだ。遠くからわざわざ出向いて来た相手だから持て成そうと自然に思う。これがいつでも会える相手だとそうはいかない。コーヒーとかラーメンでお終いという打合せも多々存在する。移動するのは確かに面倒な事もあるが、こんな美味しい得点も付くのだ。中々乙なものである。
ただこれが続いてくると胃がやられる。明日はまたプロデューサー2人がやって来る。当然、ご馳走だ。最近、太り気味、それに胃薬が手放せないでいる………。
文と写真はまったく繋がりがありません。あしからず。