『毎度、ご馳走様ですっ!!』
仕事の打合せで、友人と、家族と、よくよく通わせてもらっている店が幾つかある。ここもその一つだ。
『酒膳町家 暮れ六つ』
細い路地の突き当り、ぼおっと煙る灯りに照らされた古びたお屋敷。まさに通好みの佇まいといったところだ。
こじんまりとした入り口をくぐると、薄暗い店内から「いらっしゃいませ」と声が掛かる。店内はカウンターと個室、2階にも広めの座敷と幾つかの個室がある。それだけ部屋数があってもだいたいは満員、特に金曜日は前もって予約を入れておかないと、カウンターにすら座れない事もしばしばだ。
ビールで乾杯したら小鉢を突きつつ話をする。この夜の小鉢は僕の大好物のタコだった。当然話も弾む。
マンガの打合せ、映画の打合せ、これからの展望、新しい出会い………、この店の料理に舌鼓を打ちながら、日々いろんな話をしている。僕の大事な友人の中でまだこの店に連れて来れていないのは久保ミツロウくらいか。今度九州に戻ってきたら、是非とも招待しようと思っている。壁に飾ってある麟太郎の色紙(しかもカラー!)を見たら、きっと燃えずにはいられない。――――楽しみだ。
大将、女将さん、そしてお店の皆さん、いつもほんとにありがとう。これからも旨いお付き合いを宜しくお願いします!!