2008/10/14 火曜日

『トッキュー&コモリ&ハイパー』

小森陽一日記 17:04:14

先週8日、東京ビッグサイトにて開催された「危機管理産業展2008」、その一環として行われた『レスキュー最前線・海と陸の危機管理』というトークショーに出演して参りました。トッキューとハイパーが一同に介するなんて前代未聞だとの事、その貴重な現場に僕は立ち会った訳です。お互いの隊員が天井からロープで降下、日頃の技を存分に披露してくれました。客席に向って整列したオレンジ軍団、フラッシュが物凄かった。

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さて僕です。人前に出て喋るのが照れ臭いからある意味物書きになったというのに、最近色んな出演依頼が多くて………。じゃあ断ればいいじゃないかと言われるかもしれないですが、依頼というものは断れないようなところから根回しされて来るものです。今回だってお世話になってる海上保安庁と東京消防庁から言われたんであれば一たまりもありません。断るという選択肢はそもそもあり得ません………。後はいかに出番を短く目立たないようにするか、心を砕く論点はそこに移る訳です。

とは言え今回のトークショー、ここ最近ではブッチギリに張り切って頑張りましたよ。後から「舞台の上で取材されてましたね」なんて笑われましたし。お客さんからの質問で「252」の話題になった時なんか、自分の携帯電話にくっ付けている「しおりちゃん笛」を会場で高らかに鳴らしましたからね。しかも「この笛は前売り券を買えば手に入ります!」なんて声張り上げて………。関係者の皆さん、やりたい放題ですみませんでした………。もういいや、僕は済んだ事は振り返らない主義だし、もう忘れよう。はい、忘れました。

追記
この日の夜、「252 エピソードゼロ」の現場に顔を出しました。オペラ歌手のようによく通る水田監督の声が、消防学校の構内にビリビリと響き渡っておりました。
スタッフ、キャストとも相当気合が入っております。このスペシャルドラマもグッとくるものになりそうです。放送は公開前日の12月5日、金曜特別ロードショーにて夜9時より。どうぞご期待下さい。

2008/10/7 火曜日

『お手並み拝見 その三』

小森陽一日記 17:12:55

またまたやって参りました、このコーナー。すっかり月頭の恒例と化して(化させて)おりますが………。ドドンといってみましょう!

『デトロイト・メタル・シティー』李闘士男監督 大森美香脚本 若杉公徳原作
マッシュルームカットの根岸くんと全身デスメタルのクラウザーさん。予告編で観た時、「これは絶対見逃せないっ!」と心に誓った。松山くんの変貌振り、最高に笑わせてくれます!!特にトイレで唄うシーン、死ぬほど笑えた………。

『ジャンパー』ダグ・リーマン監督 テビッド・ゴイヤー他脚本
最近この手のハリウッド映画を観て思うのだが、一球入魂じゃなく一作入魂が出来ていない!謎は次回に持ち越しです、そんな作風が目立ち過ぎる。この作品もそう、なんの解決もなく終わる。ダメだよ、「アイディアもうありません」っていうくらい詰め込んで、もっとちゃんと全力で作らなきゃ………。 

『おくりびと』滝田洋二郎監督 小山薫堂脚本
滝田監督の作品は結構観てます。中でも「壬生義士伝」、浅田さんの原作もよかったけど、映画も好きだったなぁ。そしてこの「おくりびと」、とても清々しい味わいのある作品でした。とにかくモックンが抜群にいい。モントリオール映画グランプリ受賞、おめでとうございます!!

『ハンコック』ピーター・バーグ監督 ヴィンセント・ノー他脚本
ウィル・スミス好きだし、スーパーヒーローものも好きなので押さえに行きました。
酔いどれでデストロイヤー(破壊者)のスーパーヒーロー、設定は大好き、でも『ジャンパー』でも書いた通り、やっぱり半端で幕を閉じる。実にもったいない………。

『クローバー・フィールド』マット・リーヴス監督 ドリュー・ゴダード脚本
酔う酔うって聞いてたから劇場で観るのは敬遠してたけど………、ちょっともったいなかった。観とけばよかった………。ゾクゾクドキドキする怪獣映画、いやアメリカ映画は久し振り、ほんとに見入ってしまった。それにしてもこの臨場感、よくぞ計算でやれたものだと感心してしまう。

『フライングラビッツ』瀬々敬久監督 山名宏和脚本 深田祐介原作
JALラビッツ、実際にある日本航空の客室乗務員さん達のバスケットボール部を舞台にした作品。笑いあり涙ありのてんこ盛り、最後まで気持ちよーく観れる。「ラーメンとチャーハン、どっちも食べていいじゃない!」ほんと、その通り。その気持ちにめちゃくちゃシンクロしました。石原さとみさんと真木よう子さん、いいです。

2008/9/30 火曜日

『サヨナラ、89(ヤ・キュー)』

小森陽一日記 17:16:31

2008年9月23日、王監督が今シーズン限りでユニホームを脱ぐと語った。14年間ホークスの指揮を執った王監督が、ついに89のユニホームを脱ぐ日が来た………。

ホークスと言えば王監督しかしらない。その前はほとんど覚えていない。ホークスに王監督がいる事、太陽が東から昇るように、それは敢えて考える事ではない当たり前の事だった。
24日、ドームでのラストゲーム。テレビの前で観戦した。9月に入っての歴史的大失速、勝敗はこの日まで3勝15敗、この日も不甲斐ない戦いでホークスは敗れた。そして始まったセレモニー、
「すべては監督の責任です」
しゃがれた声で王監督がそう言われた時、涙が出た………。もちろん悔し涙だ。なんでこの日に負けるんだ!堪らなかった………。 

王監督の現役時代の事を覚えている。「ホームランを打って!」と願うと本当にホームランになった。一本足打法は当然真似をしたし、プロ野球カードはその頃の宝物だった。まさにスーパーヒーローだった。

サヨナラ、89。どうかいつまでもお元気でいて下さい。そして、14年間、本当にお世話になりました。

2008/9/22 月曜日

『完成報告会見』

小森陽一日記 17:03:55

「あぁ………、ほんとに完成したんだな………」
舞台の上、皆で並んでカメラのフラッシュを浴びた時、そう思った―――。

英明くんへのお土産から始まったこの「252」、通常ではあり得ない過程を経て映画化への道を進んで行った。僕が知っている人より知らない人の方が圧倒的に多い。それだけ多くの人がこの話を実現化する為に動いたのだ。なんと言っていいのか………、ただただ不思議である。

皆さんには是非とも映画を観ていただきたく思う。乾坤一擲、作品に賭ける情熱はスタッフもキャストも凄かった。その熱が画面を通してジリジリと伝わって来る。寒い冬、これはうってつけの暖房映画だ。

さて、一通り会見が済んだ後、僕等はまた全員でステージ上に登った。系列局のキヤッチフレーズを撮る為である。北は北海道から南は九州まで、様々なキャッチコピーを揃って叫んだ。フレーズが難しくて中々呼吸が合わずに大笑いしたり、気合が入り過ぎて秒数をオーバーしたり、英明くんがそれぞれ縁の地のテレビ局が回って来たら音頭を取るよう言い出した為、冷や汗をかきながら自分の役割をこなしたり………。疲れはしたけど笑いの絶えない撮影となった。来月にはそれぞれの地域で流れると思うので、ご覧いただけると思う。

公開までもうしばらくこのメンバーと顔を合わせる事が出来る。実に幸福で贅沢な時間である。

2008/9/16 火曜日

『潮風は依然生温く………』

小森陽一日記 17:00:46

原稿がようやく一段落を迎えた日曜日の午後、どこかに出掛けたくて仕方なくなった。テレビを見ていると九州ローカルのニュースが流れ、沢山の屋台が映し出された。
「そうだ、これに行こう!」
3年振り、「放生会(ほうじょうや)」に出掛ける事にした。

台風13号の影響でここ数日北部九州の天気はパッとしない………。この日も曇り、気温は30度を越え、なにしろ湿度が高い。「放生会(ほうじょうや)」の行われている箱崎宮は海の側なので、この時期ともなると気持ちのいい潮風が吹くのだが………、生温い潮風と人混みの熱気と参道から立ち昇る砂煙で全身汗まみれ埃まみれの体たらくである。

それでも意地になって屋台を散策する。鉄砲打ち、輪投げ、迷路、スーパーボール掬いにニセモノ金魚掬い、家族でなんだかんだと金を使う。お化け屋敷と下半身がタコというお姉さんのいる見世物小屋は、「イヤ」という娘の一言で入るのを却下された。残念………。

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しかしまぁ人の多いこと。昼間でこれだから夜はもっと人が増えるんだろうな。お祭が賑やかなのはそれだけ街が元気な証拠、とても素敵な事だと思う。願わくばこれがずっと続いていきますように――――。

追記
これを書いているのは月曜日の朝7時半。あと半日もすれば上京です。用件はもちろん、アレ………。みなさん行って参ります。 

※「放生会」 万物の命を慈しみ、殺生を戒める神事。

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