2008/11/18 火曜日

『ローカルキャンペーン』

小森陽一日記 17:13:10

先週から始まった「252」のローカルキャンペーン、僕も今週火曜日から九州各地を回る事になっている。そのスケジュールを先週ワーナーのKさんに頂いたのだが………、一目見て驚いた!朝から晩までびっしりと取材が入っているのだ。○テレビに生出演、15分で移動、FM□にてコメント、移動、△新聞の取材………。頭がクラクラしたのと同時に、「俺って超売れっ子みたい………」となんだか勘違いしてしまいそうなスケジュールだった。

実は………キャンペーンなんて表向きの話しで、ちょこちょこっと取材をこなし、後はその地方の美味しいものを飲んで食べて、そんなものだと思っていた。だが内情を知ってびっくり!ほんとにヘトヘトになるまで頑張って、懸命に作品の宣伝に努めているのだ。
英明くん、すまん………。作品を作る度、君がこんなに頑張ってるとは知らなかった………。「海猿」の時も「ジャンゴ」の時も、相当の無理をしてウチに遊びに来たり、御飯を食べに行ってたりしてたんだなぁ………。今後もう無理は言いません。明日からは心を入れ替えてキャンペーンに励みます!精一杯頑張らせて頂きます!

追記
明日の夜の一場面。
「………明日も目一杯だからさ、酒は早めに切り上げようぜ。え、もう一杯って?これで何杯目だよ!唄う!?これから??監督、どうしま――、寝てるし………」
多分こんな感じ………。

2008/11/11 火曜日

『ジャパンプレミア』

小森陽一日記 17:21:28

随分先の話だと思っていたが、とうとうこの日がやって来た。ジャパンプレミア、
皆さんに披露する最初の試写会………。寒い中、会場である国際フォーラムには沢山の方にお出で頂いた。この事実が何よりも嬉しい………。本当に本当にありがとうございました!

公開まで後一ヵ月、カウントダウンが始まった。これから日本全国を回って皆さんに披露しに参ります。待っていて下さい。

2008/11/4 火曜日

『葉巻にハマる』

小森陽一日記 17:05:34

ある夏の夜、O編集長連れて行かれた赤坂のバー、僕はそこで生まれて初めて葉巻を吸った。苦いような甘いような辛いような、なんとも言えないブレンドされた味が口の中に広がる。その瞬間、癖になった―――。

煙草は4年前にきっぱりと止めた。一日多いときで一箱吸っていた。だが、過労で倒れた時、何か一つくらい身体にいい事をしようと考え、煙草を止めた。以来、ただの一本たりとも吸ってはいない。

僕の周りで葉巻やパイプを吸う人は数人いる。義理父はパイプだ。訪ねて行くと、時々甘い香りが部屋中にもあもあっと漂っている。バニラのような時もあるし、バナナやチョコレートみたいな香りの時もある。友人の能楽師Tさんはパイプと葉巻両方だ。実に優雅に楽しそうに喫煙を楽しんでいる。だが、そうした環境の中でも不思議と葉巻やパイプが吸いたいと思う事はなかった。

ではなぜ葉巻にハマったのか?思い当たる理由は幾つかある。一つは煙草と違って肺に入れない事。煙草を止めた身にとって、これは結構大きな理由を占める(言い訳ね)。二つ目は本数が増えない事。ピンキリだが葉巻は煙草と違って高い。特に「プレミアムシガー」と呼ばれるタイプは一本で何千円もする。三つ目は売っているお店が限られている事。自動販売機やコンビニで手軽に入らないから、パカパカ吸わない。じっくりしっとり味わって吸う。まとめると、最低限健康に気を使いつつ、高くて売っている場所も少ないから、本数がかさばらない。そういう事になる。更に付け加えるならもう一つ、葉巻ってなんとなく作家っぽいアイテムな気がして………。そんな所もハマった理由の一つかもしれない。

夜、自宅の庭で月を見上げながら葉巻をふかす。心地よい時間だ………。でも待てよ、これって遠目には昔と変らない蛍族に見えやしませんか?

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再びお知らせを一つ!
次号11日売りのイブニングにて、もう一人の盟友久保ミツロウの新連載がスタートします。タイトルは「モテキ」。人生のどこかで訪れるというモテ期に入った男が織り成すラブな物語。きっと小ネタ満載、可愛い娘満載、ハートをくすぐられる事間違いなしの久保節全開です!皆さん、お楽しみに。僕も楽しみです!!

2008/10/28 火曜日

『園遊会』 

小森陽一日記 16:58:06

この日東京はあいにくの空、赤坂御苑のお池にもポツポツと雨の波紋が広がっておりました。

スーツはほとんど着ません。ネクタイなんて結婚式でもするかどうかです。革靴も履きなれていないから、歩き難いのなんの………。そんな自分が滅多にしない格好をして出かけました。園遊会………、さすがに今回ばかりはいつもと同じ格好と言う訳にはいきません。

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木々に囲まれた庭園ではどこからか雅楽が聞こえていました。その向こうには赤坂プリンスやニューオータニなど背の高いビルが見えます。まさに異空間でした。お池の周りをゆっくりと散策し、やがて陛下や皇后様、宮家の方々が通られる道すがらに立ってお待ちします。僕は知らずに政治家さん達の多く陣取っている一角に立ってしまいました。気付いた時にはもうほとんど歩いている人もおらず、「仕方ないや」と心を決めて、さも当然というようにその場に立っておりました。

陛下を先頭にゆっくりゆっくりと宮家の方々が歩いていかれます。玉砂利を踏みしめる音が辺りに静かに響きわたりました―――。

ほんとうに不思議な時間でした………。

2008/10/21 火曜日

『キットの秋』

小森陽一日記 16:58:42

雨降らず、湿度上がらず、いと涼し――――。
秋………。読書の秋、食欲の秋、スポーツの秋。しかし僕にとっての秋は、ずばりキットの秋である。

ここ数ヶ月、仮組みする事はあっても塗装までには至らなかった。もちろん忙しかったのもあるが、暑いのと、雨が多いのと、何より気持ちが向わなかったのが最大の理由だ。しかしここに来て製作意欲は全開、1週間で一気に3体も仕上げてしまった。この狂おしい熱情はもはや誰にも(プロデューサーにも編集者にも奥さんにも………)止められるものではないっ!!
原稿を書き終えていそいそと黄色いエプロンを着け、木漏れ日の注ぐ製作台へと向う。キットの目や爪にマスキングしながら、頭の中でベースの色をあれやこれやとイメージする。時には本を広げたりDVDを眺めたり………。そうして決めた色を取り出し、エアブラシで吹き付けて行く。やがて部屋中にほんのりとシンナーの香りが漂いだす。その頃にはもう鼻唄でも唄いそうな気分で作業は進んで行くのだ。

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怪獣無法地帯さんの「サイゴ」、忠犬ハチ公のようにお座りポーズで実に可愛い。しかし色合いでは随分悩まされた。着ぐるみの身体と顔の素材が違うのか、写真を見ると色の乗り方やツヤも違う。パープルを効果的に使おうと四苦八苦したのがいい思い出である。
ボークスのJr.ウルトラワールド「イカルス星人TYPEⅡ」、劇中の不思議ちゃんポーズの立体化である。ベースに特製の青味を効かせたのだが、悦に入って少々効かせ過ぎたかもしれない。前に塗った「TYPEⅠ」を見ると、同じ奴が塗ったとはとても思えないくらい違う………。
同じくボークスのJr.ウルトラワールド「ゴメスTYPEⅡ」、尻尾を振り上げ威風堂々の立ち姿なのだが、塗装は滅法苦労した。何度やっても体色の緑色がしっくりこない。それで判明した。緑色の塗装、実はとても苦手かもしれない………。
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――――まぁこの辺の事は後々キット解説の方に詳しく触れる事にして………、それにしても今回のブログは分からん人には何の事やらさっぱり分からんだろうなぁ。サイゴに引っ掛け、最後にお知らせを一つ。
「我が名は海師」で苦楽を供にした盟友武村勇治くんの新作が、いよいよ来月14日売りの「コミックバンチ」にて連載スタートです。
「義風堂々 直江兼続 -前田慶次 月語り」
あの、「花の慶次」のスピンオフ作品で、来年の大河ドラマの主人公でもある上杉家の名将、直江兼続が主人公の物語。原作を原哲夫さん自らが手掛けられる事も僕としては見逃せない。ちなみに武ちゃんから送られてきた兼続のイラスト、素晴らしく憂いがあった。武ちゃん、頑張れ!皆さん、どうぞ宜しく!!
………そうそう、「252」の主人公、篠原祐司の名前、字は違うけど武ちゃんの名前から取ったんだよ。あれ、言ってなかったっけ?

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