2008/12/24 水曜日

『常時高出力の友』

小森陽一日記 17:21:42

確か内野さんが言っていた。「元気が有り余ってる男」だって。その意見に賛成!ほんとにその通りだと思う。溢れんばかりのエネルギーで食べ、飲み、話し、動く。常にその出力は全開、フルスロットルになればいったいどれだけのエネルギーがほとばしるのか想像も出来ない………。

「252生存者あり」、まさに体当たりでキャンペーンをこなしてくれた。それももう今日の舞台挨拶を残すのみ。彼でなければ到底こなしきれなかったキャンペーンだったと思う。夢を売る人の心意気を間近で見せてもらったよ。本当にありがとう、そしてお疲れ様。
また来年もよろしく!!

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「12.22.自宅にて」

2008/12/16 火曜日

『ワンワン、ボールと戯れる』

小森陽一日記 17:20:02

ここんところずっと忙しかったから、ゆっくりと相手してやる時間がなかった。ようやく普段のリズムに戻りつつあるこの頃、せめてもの罪滅ぼしにと、朝と夕方、散歩にボール遊びにブラッシングにとお付き合いさせていただいている。

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散歩から戻ると庭でボール遊びをするのが恒例だ。紐のついたボールを見せると目つきが変り、我を忘れて飛び掛って来る。そりゃもう獣丸出し、怖いぐらいだ。一度食いついたら離さない。こっちは紐を右に左に引っ張ってなんとか引き離そうとする。その駆引きがなんとも面白い。負けたフリをして紐から手を離し、しばし安心させたところでパッと引っ張る。悔しいのか「ガウガウ!」言ってボールを追い掛けて来る。今度は遠くへボールを投げると、飛んで行った方へまっしぐら!まるで弾丸のように駆けて行く。それの繰り返し、息が切れて舌が垂れてくると終わりの合図だ。

よく遊び、よく食い、よく眠るせいか、この2週間ほどで目に見えて胴体が丸々となってきた。ウンチも驚くほどデカイ。これでいいのかと思うけど、訓練士さんからは「冬だからこれくらい脂肪が付いても大丈夫ですよ」と言われている。実際、夏場とは比べ物にならないくらい元気だ。寒さなんか微塵も感じてないくらい機敏に動く。童謡の「雪」にある「犬は喜び庭駆けまわり~」とはよく唄ったものである。でもこっちはたまに炬燵で丸くなっていたい………。

2008/12/9 火曜日

『初日』

小森陽一日記 17:01:01

落ち着かないもんです………。何度体験してもやっぱり最初は………。マンガにしても、本にしても、ドラマにしても、映画にしても、やっぱりお披露目の時は落ち着きません………。

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しかし―――、ドラマは素晴らしい数字を叩き出し、映画は沢山の人が劇場に足を運んでくれておりました!めちゃくちゃ嬉しかった。一人ひとりのお客さんに感謝しておりました………。ありがとうございます!ほんとにほんとにありがとうございます!!

一度も台風が上陸しなかった今年、最後のサイゴに「252」旋風が上陸です。これからますますすべてを巻き込んで吹き荒れますので、みなさんお覚悟を!!

2008/12/2 火曜日

『新潟へ飛ぶ』

小森陽一日記 17:15:31

福岡から新潟へは一日一便のみ。その日の原稿をギリギリで片付け、僕は新潟行きの飛行機に飛び乗った。目的はもちろん「252」の舞台挨拶、新潟の皆さんに自分の想いを伝える為だ―――。

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2004年10月23日、新潟中越沖地震発生。道路が崩れ、家が倒壊し、山が崩落したあの地震………、そんな中、幼い少年が瓦礫の中から救出された映像が全国に中継された。助け出したのは東京消防庁の消防救助機動部隊、通称ハイパーレスキュー隊。僕は彼等に取材を試みた。そして「252」という数字をノートの端に書き留めた。やがてその走り書きが大きな意味を持つ事も知らずに………。

「252 生存者あり」、舞台は東京だが、この作品の出発点は新潟にある。だが、この物語の原型を最初に書いた時、あの地震の取材の事はまったく意識がなかった。
ただ伊藤英明に渡すお土産として、彼をイメージし、そして新たな魅力を引き出す為に父親としての主人公を書いた。ほんとうに軽い気持ちで渡したにすぎない。しかし彼はその短い物語の中に明確な、そして強いメッセージを読み取っていた。252、すなわちそこに生存者がいるという事。おそらく誰よりも早く、書いた本人の僕よりも確かに、この物語の本質を読み取ったのは彼だと思う。やはり彼も、瓦礫の中から救出されたあの映像を見ていた―――。

突然の大災害、家族、恋人、友人、様々なものが一瞬のうちに引き裂かれてしまう。
それはどれほどの痛みが伴うものなか、想像すら出来ない。幾ら話を聞いてもその痛みはわからない。だけど懸命に考えた。想像した。思いを馳せた。そして、苦しみの中で求め合う、信じあう、夫婦、親子、兄弟………、様々な人々の絆を書いた。映画が完成し、新潟でもキャンペーンが行われると分かった時、僕は「行きたい」と思った。佐藤、下田両Pに「新潟には是非行きたい」と伝えた。両Pは「わかりました」と頷いてくれた。

「新潟の皆さん、あの地震で、そして洪水で、本当に苦労された事と思います。いや、今もまだ苦しみ続けている人が沢山いらっしゃると思います。この「252」が少しでもそんな方々の力になれれば、生きる希望になれれば、僕は嬉しいです」
これを自分の口からどうしても伝えたかった。

もちろん新潟だけではない。阪神淡路大震災で被災された多くの方、福岡西方沖地震で被災された方、洪水、竜巻、様々な自然災害に巻き込まれた方々にとって、この作品がエールとなれば、力となれば、こんなに嬉しい事はない。最後に立ち向かえるのは人の絆――――、僕はそう信じている。

2008/11/25 火曜日

『九州弾丸ツアーレポート』

小森陽一日記 17:12:09

寒い朝だった。福岡が今年一番の冷え込みを記録したその日、嵐のようにキャンペーン隊がやって来た―――。

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福岡にて。
某局のインタビューで僕と監督と英明くんは互いの揚げ足を取り合う。これでいいのかというくらい暴走する。別の局に生出演した英明くんは「つちのこ」のVTRを見せられコメントを求められる。「おおっ、つちのこの話をしてる!」控え室で僕と監督、大爆笑。落ち着きを取り戻せたのはMINJIと2人、ラジオの生出演をした時のみ。MINJIはほんとに綺麗でいい子だ。絶対にブレイク間違いナシ!主題歌「LOVE ALIVE」、心に染みます。是非聴いて下さい!!
この日のオーラス、舞台挨拶で再び暴走。寄席じゃないんだからさぁ………、お客さんあんなに笑わしてどうする。夜は………さらに大暴走………。伊藤英明、酒強し!コーヒー焼酎をガンガン煽る!!ついていけん………。

熊本にて。
僕の心の清涼剤、MINJIは福岡から帰京、寂しい………。残りのメンバーは朝からバス移動。ほとんど寝てない為、気持ち悪くなる………。酒に酔ってるのか、車に酔ったのかわからない。モウロウとした頭で取材に向う。しかし、受け答えに淀みなし、ですよね、佐藤P。某局では社員あげての花道でお出迎え、照れ臭さいが逃げ場なし。英明くんの後ろにくっ付いてド真ん中を歩く。さて、英明くん、午前中はさすがに大人しかったが、午後になってどんどん復活をとげていく。取材を受けるたびに再び暴走が始まる。ちょっと休んだらもう元気になるなんて、一体どういう体質をしてるのかさっぱりわからん………。「若いからねぇ………」とは監督の弁。それにしてもあの復活のスピードは異常だ。
オーラスの舞台挨拶、一番前に座っていた女の子の頬に一筋の涙が伝わる。まさに恋する乙女の一途な顔、壇上からしばし観察してしまった………。
急遽、熊本から鹿児島に電車で移動になる。駅前のラーメン屋に英明くんと入り、2人で子供の頃の話をしながらラーメンをすする。旨かった!熊本、ありがとう!

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鹿児島にて。
一晩寝て復活。取材は午後からなので桜島に行く事にする。佐藤Pと2人でタクシーを貸し切り桜島を巡る。子供の頃に来た時の記憶が甦る。佐藤Pといろんな話をしつつ、運転手さんに連れて行ってもらった市場の定食屋さんで「さしみ定食」に舌鼓を打つ。佐藤P、あれ、マジでうまかったですね。

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しかしこれが裏目に………。「小森さんは声を掛けてくれなかった」と監督と英明くんが拗ね出す。インタビューでも「小森さんは桜島に行こうと誘ってもくれない冷たい人なんです」とか言い出す始末。監督は露天風呂、英明くんは熟睡、だから俺はそっとしといたんだよ!まったく………。そして当然のようにインタビューは暴走。あれで果たしてヒューマンドラマ「252」に相応しい記事になるんだろうか?舞台挨拶の前、FMの生番組に3人で出演。窓の外には黒山の人だかり。その数2,000人………。ビックリした………。ほんとに寒い中ありがとうございます。どうか風邪ひかないで下さい。
オーラスの舞台挨拶、座席数がなんと252席!お客さんとの距離がめちゃ近い!最後はきっちりいい話で占めようと思ったのだが、やはり邪魔されておしまい……。鹿児島の皆さん、それでもじっと聞いてくれてありがとうございました。

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キャンペーンはまだまだ続く。英明くんや監督はもちろん、メイクさん、スタイリストさん、マネージャーさん、劇場の皆さん、そしてW.B.のみなさん、ほんとにほんとにご苦労様です。この場を借りてお礼申し上げます。「ありがとうございます!!」僕も再びどこかでひょっこり顔を出そうと思っている。どうか楽しみに待っていて下さい。

おまけ。
西鉄福岡駅が「252」で埋め尽くされていた。すげぇ………。圧巻だ………。

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