世間の子供達は夏休みに突入した。例の新型インフルによって夏休みが一週間遅れになった学校も、今週で足並みが揃うようだ。我が家の娘様はというと、入った途端休みを満喫している。ダラダラする事は目に見えていたから計画表を立てさせたのだが木っ端微塵………、朝8時までに起きると夜10時半までに寝るは守れた試しがない。
さて、そんな夏休みに引っ掛けて今回は日記風に綴ってみようと思う。
7月22日 水曜 曇り
今世紀最大と銘打った天体ショー、皆既日食を見る。雲間から覗く太陽がどんどん欠けて行き、やがて辺りが薄暗くなって行く。驚いたのは気温だ。晃かに肌に当る風が冷たくなった。太陽の力をあらためて思い知らされる。だが、もうひとつ切実に思い知らされた事がある。肉眼でジロジロと太陽を眺めていたばかりに、日食後1時間ほどは目の奥が痛くてのた打ち回った………。やはり太陽を直に見るのは止めましょう(当たり前か………)。
7月23日 木曜 くもり
初代エアブラシ&コンプレッサーの引継ぎ式をやる。長年に渡りキットの塗装を支えてくれた両工具がついに現役の時を終える事となった。暑い日も寒い日も我がままを言う事なく空気を送り出し、時には大胆に時には繊細に色を吹き続けてくれた。アトリエに並ぶすべてのキットは、すべてこの両工具が働き続けてくれたおかげで完成させる事が出来た。今まで本当にありがとう。どうかゆっくり休んで下さい。
7月24日 金曜 大雨
「252」の少年編を書き終える。まだまだ道のりは遠い………。夕方から力いっぱい雨が降り出す。稲を植えたバケツがあっという間に水で溢れる。ニュース速報がバンバン流れ出し、洪水だ!竜巻だ!と警報を繰り替えす。僕はというと、リビングで娘とDSの歪みカメラで遊んで大笑いしていた………。
7月25日 土曜日 雨
小学館の担当Kくん来福。新連載「S 最後の警官」のチェックと今後の展開の打ち合わせ。お互い過労と心労でいつものキレがない。「食欲もあまりないんですよ」と言いながら、食事の後にしっかりスイーツを食べるKくんは立派!そんだけ呑み食い出来れば十分や!
7月26日 日曜日 大雨
再び大雨洪水警報発令。梅雨も明けんし、一体どうなってるんだろう?東京に戻ったKくんから電話、「こっちは無茶苦茶晴れてます!」。そうか、ピーカンか………。今頃幕張では夏のワンフェスが開催され、すこぶる盛り上がってる事だろうなぁ。行きたかったなぁ、でも明日は講談社の担当が来福する。ワンフェスを挟んで来るなんて、邪魔したろなんて話し合って決めたんじゃなかろうか………。勘ぐりたくなる。
7月27日 月曜日
バタバタと「S」を書く。曇り空の下、講談社のマガジンSさんとTくん来福、喫茶店で次回作の構想を練り倒す。ふぅ………、疲れた………。その後一緒にご飯を食べ、飲みつつ、時々スイッチが入ったようにアイディアを喋る。もちろんバカ話も込みでね。またそう遠くないうちにマガジンでスタートを切ろうと思う!
――――とまぁこんな感じの日々でございます。この間にお使いやら庭の草むしりやらセミ取りやら、なんだかんだと忙しく生きているのでした。