2010/1/12 火曜日

『おっそーい初詣』

小森陽一日記 14:50:58

只今、11日午前10時29分、仕事場でこれを書いている。今年も既に11日目、もはやどこにも正月気分はない………と思いきや、我が家にはまだ年賀状が群れをなして届く。こっちも年賀状をせっせと出している身なので、郵便局の方には「なんと悠長な………」と思われている事だろう。

初詣に出向いたのは7日、年が明けて一週間が経った日だった。もちろん神社はなんの賑わいもなく、ガラーンとしている。お賽銭を入れ鈴をガラーンと鳴らし、二礼、二拍、一礼。「今年も宜しくお願いします」と実に漠然な事を頭に思い浮かべつつ祈る。その後、妻と娘はおみくじ箱をガラーンと振って、白い包み紙に書かれた今年の運勢を目を皿のようにして見ている。娘は大吉、妻は中吉だった。結構けっこうである。

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さて僕は………というと、今年から思うところあっておみくじは止めた。有り体に言えば、『家族の健康はお祈りするが、自分自身の事は自分で頑張る』という事だ。頑張った末、年末に神社へ出向き、「今年も一年、健康で頑張る事が出来ました」と報告するつもりだ。こっちの方が自分の性に合っている気がする。

後四ヵ月もすれば43歳になる。無精髭にも随分白いものが混じるようになってきたが、精神はますます旺盛に攻め続けようと思う。………なんて、なにやらおっそーい決意表明になったな。こんな風で益々スピードを上げる時代の荒波を乗り越えられるのか!?

2010/1/5 火曜日

『こんな感じで年は明けた………』

小森陽一日記 10:51:42

暮れに風邪をひいた妻と娘、軽めの大掃除や買出しは僕の役割となった。元旦は義理父母の家へお年始参り、2日、3日は続々と届く年賀状に焦り、せっせと年賀状を印刷して返信の用意をして過ごした。
そして4日は………
4日は娘の11歳の誕生日、誕生日のお祝いに女の子達が13人やって来た。娘を合わせれば14人、AKB48には及ばないが、玄関は華やかな靴で埋まり、リビングは蜂の巣を突いたような大騒ぎだ。明けましておめでとうと声を掛けると一斉に「おめでとうございまーす!」と元気な返事が帰って来る。うーん、この状態が半日続けば堪らない………。という事で、当初からカラオケルームをバッチリ予約しておいた。

僕の車や義理姉の車、タクシーまで動員して大異動、輸送が終って家に帰って来ると、さっきまでとは異次元のように部屋の静けさが身に沁みる………。今頃はカラオケルームで凄まじい饗宴が繰り広げられているんだろう。飲んで(もちろんジュースね)、食べて(ケーキは差し入れ、ご飯は注文)、歌って(嵐がやっぱ一番人気だそうな)、そりゃもうGirl‘s Power 炸裂だ!あぁ若いって素晴らしい!!

静かな我が家で脚本直しをする。今年撮影する作品なだけに夢中になる。だが、強烈な風の音で我に返った。あれほど晴れ渡っていた空が俄かに掻き曇り、横殴りの雨が降っている!?
Oh Girl‘s Power!
彼女達の勢いが嵐を呼んだか!?

土砂降りの中、今度はカラオケルームから我が家へ大輸送作戦開始。再び義理姉にも手伝って貰って(ほんとにすみませんでした………)往復、タクシーも使ってようやく我が家に全員集結。最後に妻がグループ分けをしてそれぞれの家へと送り届け、ようやく誕生日パーティは終った………。
年明け早々気が早いんだが………来年はもう勘弁して!!

――――こんな感じでスタートした2010、バタバタドタドタの予感ぷんぷんで
すが………、 
「明けましておめでとうございます。
どうか皆様、今年もこの拙いブログと私共々宜しくお願いいたします」

2009/12/29 火曜日

『僕の十大ニュース』

小森陽一日記 13:33:40

早一年が過ぎようとしています。現時点で年の瀬の「と」さえ感じる事が出来ないほど、バタバタと仕事に追われています………。しかし、仕事があるというのは幸せな事、支えてくださる人達がいるという事です。その事に深く感謝しつつ、今年の十大ニュース(順不同)を挙げてみたいと思います。

○ 『「マッシュGO!!」打ち切り』
週刊少年マガジンにて鳴り物入りでスタートさせたけど、まったく鳴かず飛ばず………、これはやっぱり堪えた………。

○ 『親父、倒れる』
実父が脳梗塞を起こしてダウン。幸い処置が早かったので後遺症も残らず元気に回復。しかし、元気な人が突然倒れると驚きます………。

『「S 最後の警官」、スタート』
ビッグコミック初上陸。警察の特殊部隊という最高にデリケートな存在を本当に描ききれるのか?不安だらけで初めたが、ようやく軌道にも乗り、自分の気持ちも落ち着いて来た。

『篠原由美、引退………!?』
桜井幸子さんが芸能界を引退!?昨夜突然飛び込んで来たニュースにビックリ。とても静かでいつも後の方からそっと微笑んでいて………、僕には菩薩のような感じに見えていました。桜井さんのこれからに幸多い事を心から祈ってます!!

○ 『小説版、一時中断』
ずっと書き綴っていた「252」の小説版、ついに一時中断の決断をした。色々と理由はあるのだがここで言っても詮ない事………。ただ、まったく新しい消防士の物語を連載準備していますので、先にそちらでお会いしましょう!

『「海猿3」、撮影』
臼井さんの熱意に触れて返事をさせて頂いた。「もう一度、海猿をやりたいんです!」、熱い言葉だったなぁ。スケジュールが合わなくてとうとう現場には行けなかったけど、その分仕上がりが楽しみだ!

『放課後ミッドナイト、製作快調』
夜の小学校で人体模型が大暴れする怪しい映画、どんどんCGが仕上がっていて、それを見る度にワクワクする。あぁ公開が待ち遠しい!!

○ 『グイン・サーガよ、永遠に………』
5月26日、栗本さんが亡くなった。その一報を聞いた瞬間、本当に絶句した。その時あらためて知った。「グイン・サーガ」は自分の中で本当に大きな物語だったんだと言う事を………。素晴らしい物語をありがとうございました!

『家族で初海外旅行』
グアムが果たして純粋な海外か………というと多少疑問も残るが、兎にも角にもパスポートを持って、飛行機に乗って、日本ではない国へと旅立った。娘の中に何かが残っていれば、それで十分。

 『円谷からついに食み出す』
ここまで頑なに守ってきた不文律、ウルトラのキットしか集めない!その誓いをついに破り、東宝もの、東映ものにまで手を出した………。このままでは決壊したダムのごとくズルズル行ってしまう………。どうする、俺!?

こうして振り返ってみると色々とあった一年だった。またきっと来年も色んな事があるんだと思う。どうか楽しい事の多い一年でありますように。

「今年もお世話になりました。それでは皆様、よいお年を!!」

2009/12/22 火曜日

『いぬパ』

小森陽一日記 13:32:58

本格的な冬将軍の到来で、福岡もここ数日雪が舞っている。東京に行くとよく、「福岡は温かいんでしょうねぇ」と言われるが、いえいえ、九州と言えど日本海側ですから、氷点下にもなれば雪だって積もります。大変寒いんです。

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朝起きたら一面薄っすらと雪化粧していた。早速、マイを連れて散歩に出掛ける。マイを見ていると、それなりに寒いとは思うんけどそんな素振りは一切ない。元気いっぱい、尻尾をふりふり、動きにもビシバシとキレがある。いつものコースを辿り、知り合いが残していったのであろうオシッコの匂いを嗅いで、その上に挨拶返しのシー………。ついでにウンも付ける大盤振る舞いだ。

だが、その先で思わぬ事が起きた。ちょうど散歩コースの途中に最近家が建ち始めている。ブルドーザーで掬った土をダンプカーに載せて運んでいる。そのダンプカーがマイの目の前でクラクションを鳴らし、突然動き出したのだ。巨大な鉄の塊が動き出した事にびっくりしたマイは、慌てふためき、混乱し、そこから離れようと激しく身をよじって飛び跳ねた。つまりパニックを起こしたのだ!!

普段と違う雪の積もった道、見慣れない人(赤い棒を持ったヘルメット姿の警備員さん)、そして巨大なダンプカー………、この三つが重なってマイの脳みそは一瞬リミッターがぶっ飛んだ。リードを持つ僕ごと引きずるようにして飛び跳ねた。「よしよし、何も怖くないよ」と声を掛けて撫でてやると、飛び付いて来た。普段はしない仕草を見せるなんて………よほど恐ろしかったとみえる。 

僕はいぬのパニックを「いぬパ」と呼んでいる。「いぬパ」は結構危険だ。中型犬のマイに大人の僕でも振り回されそうになったくらいだから、お年寄りや小さい子だと間違いなく引きずられる。そこに車やバイクが突っ込んで来たら目も当てられない。犬を飼っている皆さん、慣れた散歩コースでも普段と違う条件が重なると「いぬパ」が起こりやすくなります。くれぐれもご注意を―――。

2009/12/15 火曜日

『GANTZ部屋』

小森陽一日記 14:57:32

先日再び上京した折(ほとんど毎週通い状態………)、佐藤Pのお誘いに甘えて日活撮影所に出向いた。そこでは今、超の付く大作、「GANTZ」の撮影が行なわれている――――。

「252」の撮影を懐かしく思い出しながら、目的のスタジオへと歩く。雨の中、出迎えてくれた佐藤Pと久し振りの再会を喜んだ。メールや電話ではやり取りをするが、直接会うのは半年以上になる。だが、積もる話もそこそこに、いきなり主役の一人を紹介された。今や日本最強のグループと言っても過言ではない、「嵐」の二宮くんだ。真っ直ぐにこちらの目を見て挨拶してくる二宮君、その澄んだ目を見ていると、「硫黄島からの手紙」の西郷一等兵が甦って来た。連日のハードな撮影と仕掛けの準備の為の長い待ち時間、「昨日は久し振りに10時に帰れましたよ」なんてニコニコ笑いながら話をしてくれた。レギュラー番組、雑誌の取材、コンサート、恐ろしいくらいの仕事をこなすスーパーアイドル、普通の人間ならプッツンもすればノイローゼにもなりそうなものだが、「常に周りに気をつかったり、話し掛けたりしてくれます。ほんとに頭が下がりますよ」と佐藤P、トップにいる人はこういう所が違う。見習わなければ………。

セットの脇の小部屋にはもう一人の主役、松ケンこと松山ケンイチくんがいた。会うのは「L チェンジ・ザ・ワールド」以来だったが、なんかあの頃より大人びていっそう色気が深まった感じだ。真っ黒のガンツスーツも恐ろしいくらいに似合ってる………。「銭ゲバ」の風太郎や「カムイ外伝」のカムイの演技も実に素晴らしかったけど、今回の役はまたまた新境地かもしれない。兄貴分の佐藤Pとの仕事だし、必ずや圧倒的な松山ケンイチの存在感を見せつけてくれると思う。心から楽しみだ。

セット内で佐藤信介監督に会った。お互い佐藤Pを通じて何度も話は聞いていたから、まったく初対面の感じがしなかった。いや、佐藤監督の気さくでにこやかな雰囲気がそうさせてくれたのかもしれない。とにかく話がし易かった。尽きなかったと言ってもいいくらいだ。「今度ゆっくりご飯を食べましょう」と約束して対面を終えた。

「GANTZ」とはなんの関係もないのに、気がつけば2時間もセットの中にいた。佐藤P、ほんとに長々とお邪魔してすみませんでした。差し入れのコーヒー、送っときますから皆さんで温まって下さい。

追伸
次回の打ち合わせは下田P共々博多でやりましょう!!

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