2010/9/7 火曜日

『断ビール、断おやつ』

小森陽一日記 13:26:03

一念発起してそろそろ一ヶ月が過ぎようとしている。その間で体重は2㎏落ちた。多少の上下変動はあるが、なんとか右肩下がりにはなっている。しかし、こんなに体重計に乗った月は初めてじゃないかな?洗面所にある体重計、僕にとってはこれまで無用の長物だった。今はもう体重計が我が友だ。一日2回、触れ合わないと気が済まない。

201009071.jpg
断煙草をやってちょうど一年、それ以来蕁麻疹もピタリと治まった。だが、代りに現れたのは凶暴な食欲、特にビールとおやつは手放せなくなった。一日2本の缶ビールと一日1袋のおやつ(ベビースターやチップス類に目がない)が基本となり、日によってはこれが3本4本、2袋3袋と増えていく。飲みに行くとこの夏の猛烈な暑さも手伝って、駆け付け生ビールのジョッキを3杯、そこから焼酎だなんだと始まっていく。当然太る。腹がぽっこり出て来て、そのいらない脂肪を支える為に腰に負担が掛かり、ズンズンと痛んだ。やがて―――、

「どうしたんです、その腹?」「どうしたんです、その頬っぺ?」

そう言われまくられるようになった………。あらためて鏡を見ると確かにどこもかしこもぱんぱんだ。ここに来て我に返った。このままではヤバイ………。

ビールとおやつを断つ事はいまだに苦しい。しかし、一応周囲には意志の固い人で売っている手前、頑なに守っている。中洲で飲む時も東京で飲む時も、生ビールにわき目も振らずに焼酎の水割りからスタートし、自宅でもホテルでも決しておやつに手を出さない。一度付いた肉を剥ぎ取るというのは楽なものではない。苦しみを乗り越えなければそれは不可能なのだ。

台風が列島を過ぎ去るごとに季節は巡り、やがて秋がやって来る。読書の、スポーツの、そして食欲の秋………。ここを鋼鉄の意思で乗り越えられれば、冬にはベルトの穴の位置が一つ狭まった僕が鏡の前にいる事だろう。闘いはこれからだ。

2010/8/31 火曜日

『あどにゃーらのいる由良に想いを馳せる………』

小森陽一日記 11:28:20

この度、我が盟友藤堂くんの作品「由良COLORS」、その最終巻となる第5巻が発売されました。大人の事情があってこの5巻目は少年画報社からではなく、自費出版というカタチでのお披露目となっております。

201008311.jpg

お世辞抜きでこの作品、おもろいです。「S」にはない思いっ切り突き抜けた馬鹿パワーが弾けまくっております。

『太刀魚とたまねぎぐれぇしか誇ることのないこの漁師町に――――

俺達は生まれた』

何度も出て来るこのフレーズに魅かれ、カンミを筆頭とするあどにゃーら(由良弁でアホども)にやられ、いつしか太刀魚とたまねぎを食べに由良に行ってみたくなる………、そんな不思議な作品です。

キャラがね、兎に角立ってる。呆れるくらい。顔芸凄いし。カンミ達はもとよりチカ様、ちぃ☆、シローはん、個人的にはタマコやね。可愛いです、文句なしに。映画製作者の皆様、どなたかこの濃いぃぃぃぃぃぃぃ世界にチャレンジしてみませんか。

お知らせ
「由良COLORS」第5巻は東京、及び関西で開かれるコミティア(同人誌即売会)にて入手出来ます。急げ!!

201008312.jpg

2010/8/24 火曜日

『プチ改装』

小森陽一日記 13:25:07

仕事仲間の仕事場を見るのは大好きだ。言葉以上にその人の性格が表れる。壁という壁が本棚という人もいれば、空いた場所に本や雑誌を積み上げている人、足の踏み場もないくらい資料を散かしている人もいる。机の回りは小さなフィギュアだらけの人、壁に写真やら言葉やらを無数に刺している人、ガランとして申し訳ないくらい何も置いてない人………、まったく千差万別である。

201008241.jpg

さて僕はというと………、こんな感じだ。仕事場は本と資料と原稿とキットで溢れ返っている。棚も作った。書庫もある。その中で色々と工夫や努力はした。もちろんいらなくなったものは廃品としてリサイクルボックスに出してもいる。だが、増える方が遥かに早いのだ。そんな訳でこの度プチ改装を決意した。使っていない壁面を有効活用し、置き場を増やす。これで当分は凌げる筈だ。(ほんとうか!?)

201008242.jpg

日曜日、片付け熱に火が付いて娘の部屋の大掃除をした。ぬいぐるみやおもちゃに混じって出るわ出るわ、使っていないシャボン玉や折り紙の束、石、ネジ、タネ、何かのカケラ………。中でも凄かったのが紙切れの束だ。小さなメモ用紙にそれこそ「じゃあね」とか「遊ぼう」とか○○ちゃんとかパパとかママとか自分とか………。自分で書いたのも凄い量だけど、友達から貰った量もまた凄い。それをありとあらゆるところに押し込み、後生大事に取っているのだから呆れてしまう………。
「これ、どうすんの?」
と尋ねたら、
「いる!」
と言う。いるというものをムゲに捨て去る訳にもいかず、箱や空き缶や引き出しにいれた。

近い将来、娘もプチ改装を言い出しかねないな。紙は紙でも落書きやら「今度遊ぼうね」の一筆手紙………、それで改装に持ち込まれたらまったく適わん………。

2010/8/17 火曜日

『お盆休み』

小森陽一日記 13:09:03

世間はお盆休み、僕の休みはどこ?
ここ数年そんな状況が続いていたが、今年は仕事の回りがよくて上手く休みを手に入れる事が出来た。13日の昼までに「S」の次章の流れを書き上げ、慌しく田舎へと帰省した。

201008171.jpg

素麺と餃子と果物という摩訶不思議な組み合わせの夕食を頬張りながら、ワイワイガヤガヤそれぞれしたい話をする。やれ、病気がどうだとか、それ、あの子の家が無くなっていたとか、ほれ、ダイエットがなんだとか―――。それなりにしょっぱい話なのだが、一斉に話すとそれほど深刻にもならず次の話題へと移っていく。こういうのって鬱病や自殺予防の特効薬かもしれない。やはり大勢は楽しい。

翌日は妹と姪っ子がやって来た。3歳の姪っ子は形こそ小さいが、無尽蔵のパワーとつたないながらも出て来る言葉の面白さで存在感は満点だ。妹の子だから仕方がない。末恐ろしい存在となるだろう………。その姪っ子はうちの娘を見た途端、「おねぇちゃん!」と張り付いた。おじちゃんには見向きもしない。しめしめと思いつつ先祖参りに出掛けた。

納骨堂でご先祖様に手を合わせる。思い返すとここに来るメンバーも随分様変わりをした。妻が加わり、娘が加わり、今は姪が加わっている。続いているという事を目で実感する。この先足し引きはあるのだろうが、そうやって物事は続いていく。

親父と妹がクソ暑い中、外で「バーベキューをする!」と主張し、とうとう押し切られた。折角涼しい部屋で野球を見ようと思っていたのに………。蜘蛛の巣と埃にまみれたテーブルと椅子を倉庫から引っ張り出し、汗だくになりながら肉と野菜を焼く。こんな状態で飯なんか食えるかと思っていたが、意外や食は進む。これも大勢の成せる業か。てんこ盛りだった野菜や肉が見る間になくなっていった。姪っ子のパン一での水遊びを見て大笑いしながら、灼熱のバーベキュータイムは賑やかな内に過ぎていった。

201008172.jpg

翌日のお盆に備えて帰って行った妹と姪、てっきり泊まると思ってプレゼント用に買い込んだ大量の花火を残った者達で消費する羽目になる。時折強い風の吹く中、矢継ぎ早に花火に火を点けていく。連続点火、二本持ち、ついには「火炎放射!」と雑草に向けて火を放つ。風情もへったくれもあったもんじゃない。

15日は渋滞を避ける為もあって午前中に岐路に着いた。―――が、予想に反して道は空いており、いつもより早いペースで自宅に戻って来れた。夕方まで休憩して、今度はすぐ近くにある妻の実家へ向かう。お仏壇に手を合わせ、妹のお土産のカステラを食べながらしばしの談笑、このところ少し調子を崩していた義母の元気な笑顔を見てほっとする。

久し振りのお盆らしいお盆だった。お盆が過ぎると夏休みももうすぐお終り、今年の仕事もいよいよ後半戦に突入―――という感じになる。さて、改めてまた頑張りますか!!

2010/8/12 木曜日

『久々上京』

小森陽一日記 13:43:59

3ヵ月未満、嫁さんの怪我もあって上京しなかった。こんなに期間が空いたのは何年振りだろう?その遅れや多方面でのご迷惑を取り戻す為、今回は目一杯打ち合わせを入れた。詰め込んだ!………うーん、さすがに大変だった………。

2010081211.jpg

内容など細かい事はここには書けないが、色んな場所で、色んな分野の打ち合わせをして、色んな人に会うと、話している最中は当然前のめりになる。新鮮で面白くてアイディアが口からデマカセのようにぽんぽん溢れて来る。
「それではまた宜しくお願いします」
「お疲れ様でした!」
互いにそんな挨拶を交わして別れた後、心地よい疲れと共に何かを達成したかのような気分に包まれる。しかしだ………、現実はそうじゃない。打ち合わせを一つ済ませていく度に、一つの仕事が確実に増えていく。この感覚はガレージキットと同じだ。買って終りではなく、そこからがスタート。一人ホテルで手帳を見ながら、
「Oh、NOooooo………」 
と蒼褪める………。

201008122.jpg

蒼褪めると言えば、また今回も僕の上京に合わせるように台風4号が発生し、北上し、僕が帰るのを待ち受けるかのように九州北部に進路を向けた………。そりゃ台風の話しは何度も書きましたよ………。「海猿」でも「トッキュー!!」でも「海師」でも「252」でも………。だけどさ、わざわざドンピシャのタイミングで現れたり、近付いたりしなくてもいいやろう!なんか毎年同じ事をブツブツ言ってるような気がする………。

幸い飛行機は離陸し、多少の揺れはあったものの無事に福岡空港に着陸した。自宅に戻って後、雨、風が最もひどかった頃、僕は仕事場のソファで死んだように爆睡していたのでした………。

« 前ページへ次ページへ »

(C)CopyRight Yoichi Komori All rights reserved.