『反響続々』
「天神」に対する反響を続々いただいております。エイプリルフール? 四月バカではありません。ほんとに沢山のご意見を貰ってます。「静かで、そして熱い物語」
「ぐいぐい惹き込まれてあっと言う間に読んでしまいました」「空を目指す若者の魂が気持ちいい」「早く続きが読みたい」等など。いや、ほんとに嬉しい。中にはわざわざ出版社に激励のご連絡を下さった方もいたとか。そんな反響のおかげもあって売り切れ店続出、発売10日で重版も決定いたしました! まずはこの場をお借りして、この本を手に取って下さった皆さん全てに御礼申し上げます。ありがとうございます!
この物語を仕上げる上で、やはりF-15に乗ったという事実は大きかったと思います。機体の大きさはもちろん、コクピットの中の匂いやGスーツの締め付け感、そして離着陸の振動、最大8のG、最高マッハ1.2の音速世界、そしてどこまでも広がる青い空……。それらを体験した事は苦しい時の心の拠り所になりました。大きな支えとなった事は間違いありません。もしかするとその辺りの臨場感が、拙い文章を通してでも伝わっているのかもしれません。
「陸と速のモデルはいるんですか」と尋ねられます。明確にはいません。でも、父親がパイロットで息子も親父の背中を追い掛けているという人には何人も会いました。5~6年に一度、教官が同乗するのを嫌がるような天才的センスを持った訓練生が現れるといった話も聞きました。一方、途中で訓練を挫折し、夢を打ち砕かれた後に新たな希望を見出し、その道のプロとなった人にも沢山会いました。陸と速は取材の中でいただいた数多くのエピソードを集め、そこに魂を吹き込んで誕生したキャラクターなのです。
さて、物語はまだ半ばです。これから二人はどうなっていくのか? 他のメンバー達の行く末は? ふふふ、どうぞご期待下さい!!