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第25話 『零下140度の対決』より ミニ宇宙人 ポール星人
VOLKS JUNIOR ULTRA WORLD NO:082
 


小さい。別名ミニ宇宙人というくらいだから本当に小さい。しかし、身体に反してその実力は計り知れないほど大きい。防衛隊本部周辺に大寒波を起こし、ガンダーに防衛隊本部を急襲させて基地機能を破壊、ウルトラセブンが寒さに弱いという弱点まで暴き出した。しかし、命を賭けて基地を復旧しようとする隊員達の姿に心を動かされ、地球に三度目の氷河期をもたらす事を止めにする。
「ワレワレガ敗北シタノハセブン、君ニタイシテデハナイ。地球人ノ忍耐ダ。人間ノ持ツ使命感ダ。ソノコトヲヨク、シッテオクガイイ」
甲高い特徴のある笑い声を残して去って行ったポール星人。頭脳派でシニカルで実に度量の大きな宇宙人なのである。
そんなポール星人の原型を作ったのは高垣氏、操演系が大好きと言う氏にはうってつけのアイテムだ。顔に直接生えた長い手足をプラプラと震わすポール星人が表現豊かにまとめられている。ポール星人は劇中、ネガの反転画像での登場のみだ。しかも炎をバックにゆらゆらと歪む。その為、表情や全身の体色まで読み取る事は出来ない。ところが、奇跡的にもポール星人は実物が残っていた。あの時、お帰りにはならなかったという事か。ベースは艶消しブラック、墨入れもエナメルのブラックを使った。唇には薄っすらとマルーンを、目元は白目部分を吹いた後、イエローで縁取りをした。正面と横ではまったく印象が異なるポール星人、横から見るとナイフそっくりの頭部である



全高 全長 重量 原型師
140mm 60mm 40g 高垣 利信