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第7話 『宇宙囚人303』より 火炎怪人 キュラソ星人
VOLKS JUNIOR ULTRA WORLD NO:064
 


コスモポリタス第8惑星「キュラソ」。凶悪な殺人鬼である303号は事もあろうに地球へと逃亡して来た―――。この「宇宙囚人303」には本来であればイカルス星人が登場する予定だったと言われている。確かにイカルス星人は髭面で厳つい。目だけはクリクリして可愛いけれど………。だが、なんの手違いか間違いか、出演のお鉢はキュラソ星人に回って来た。ケムール人、ゼットン星人と同系列の縦長い顔の宇宙人である。三本の爪は鋭く、常に左右に動くあの二つの目はどこまでも無表情でサイコ的な恐怖感を抱かせる。ガソリンスタンドを襲い、ギョロギョロと辺りに目を凝らしながらガソリンをガブ飲みするキュラソ星人の姿………、あの姿は凶悪犯が追っ手を警戒しつつ犯行を重ねる姿、正に宇宙囚人そのものに見えた。原型はお馴染みの川岸氏、後足に重心を乗せ、何かを抱え込むように両腕を振り上げたポージングのキュラソ星人となっている。いつもながら卒なく、特徴をしっかりと捉えた造型が素晴らしい。
塗装は顔や胸、手足の白い部分のベースをウッドブラウンで行った。そこからグレー系やホワイト系を使ってドライブラシ、顔にある斑点はダークグレーを筆入れして塗り込んだ。一方、身体の黒い部分の塗装はベースをブラック、その上からブラックグレーを重ね吹きし、波状のラインは細筆にて少しずつ描き込んでいった。最後にラインをぼかすように薄くグレーを吹いて整えた。



全高 全高 重量 原型師
200mm 65mm 120g 川岸 敬厳