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第27話 『サイボーグ作戦』より 甲冑星人 ボーグ星人
VOLKS JUNIOR ULTRA WORLD NO:011
 


ボーグ星人、その名の由来は「防具」から来ていると推察される。しかし、いわゆる日本の鎧ではなくヨーロッパ風の甲冑のようなスタイルが面白い。さてこのボーグ星人、地球侵略を目論み、地球防衛軍の通信隊員ノガワを操って基地内にプレート爆弾を仕掛けさせた。表向きの勇壮な姿からはちと想像し辛いセコイ攻撃………、さては臆病な心を頑丈な甲冑で包んだか?―――なんて事はさて置き解説に移ろう。ボーグ星人を製作したのは町田氏、ウルトラマンエースタイプTとパンドンを合わせ3体の作品をJr.ワールドに残した。初期Jr.を語る上では欠かせない人物である。ウインダム同様全身が銀色に輝いている宇宙人を、硬さと柔らかさ、相反する二つの要素を感じさせる着ぐるみ通り、キットの中にグッと凝縮して完璧に再現してくれた。こんな美しいシルエットも造型する側からすれば、全身に入ったこのラインを描き出すのは気の遠くなるような単調作業だと思うが、実に細かく丁寧で、見事と言う他ない。たった3体というのがなんとも惜しまれる………。
塗装はベースにブラックグレーを使用した。エナメル系のブラックで墨入れをして細かいラインを際立たせ、ラインを消さないように注意しながらシルバーのドライブラシで全身を包み込んだ。最後に胸のポッチにゴールドを添えて仕上げてみた。僅かに片足を踏み出したポージングも決まっている。



全高 全長 重量 原型師
175mm 70mm 155g 町田 進