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第36話 『月世界の戦慄』より 月怪獣 ペテロ
VOLKS JUNIOR ULTRA WORLD NO:102
 


果たしてこれはなんなのか?零下180度の月面でもそもそと動き回る緑色の肉の塊、くぼみから溶解液を撒き散らしてウルトラセブンを苦しめる………。こういうぶよぶよした奴はどうも生理的に受け付けない。それにしてもまさかペテロまでがラインナップに乗るとは、夢にも思っていなかった。Jr.ワールドのロゴが入った一際大きな箱の上蓋を開けると、中から新聞紙にくるまれたちょうど饅頭サイズの塊がゴロゴロと転がり出してきた。それを手に取って眺めてみる。表面には葉っぱが幾重にも折り重なって出来たような体表が、一つひとつ丁寧に表現されていた。「ペテロってこんなんだったっけ………?」、ある意味ハッとした。そんな奇妙奇天烈な原型を製作したのは高垣氏、体表の表現だけでなく、着ぐるみの質感や皺まで完璧に再現されている。まさにペテロの決定版と言って申し分ない。(その後、森下要氏が30cmのペテロを製作、出来もそうだが余りの重さに度肝を抜かれた!!)
まずは全身をダークグリーンで包み、エナメルのブラックで墨入れ、グリーン系やブルー系でドライブラシを施し、微調整や雰囲気作りはブラウン系で行った。目なのか心臓なのか、ペテロに聞いてみないと分からない赤いマルは、くすんだ緑色の中で一際鮮烈に輝くようホワイトをベースにし、その上からレッド系を重ね塗りして最後にクリヤーを乗せてみた。




全高 全長 重量 原型師
140mm 95mm 585g 高垣 利信