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第16話 『闇に光る目』より 岩石宇宙人 アンノン
VOLKS JUNIOR ULTRA WORLD NO:080
 




闇に光る目―――。そう聞いて真っ先に思い出すのは「光る眼」だろう。オリジナル版は残念ながらスチールしか見た事がない。僕が観たのはカーペンター監督のリメイクの方だ。邪魔な大人達を見つめる子供達の眼が不気味に光る、話はそれほどでもなかったが、あの光る眼はインパクトがあった。さてこちらの方はと言えば、岩肌や部屋の壁に巨大な一つ目が現れ、その目が不気味に碧く光る。これは子供心にも中々恐ろしかった。しかもこのアンノン、本体は目のみだと後から怪獣図鑑で知った。気持ち悪っ………、以来、今一つ好きになれない存在なのである。だが、そんなアンノンまでもがコレクションに加わる。これがJr.ワールドの底力であり、離れ難い魅力なのだ。
左右非対称の軽石を思わせるアンノン、所々に空いた細かい孔までリアルに再現された一品である。原型はもはや多くを語る必要もない村田氏が担当した。塗装はベージュにブラウンを足したものをベースに吹いて、そこからグレー系やホワイト系で全体にドライブラシを施した。細かい孔はブラックを墨入れし、辺りを軽くブラッシングして馴染ませた。ハイライトは凸凹のメリハリが出るよう意識して少し大袈裟に乗せてある。忘れてはならないのがアンノンの口と目。口は若干赤味がかっているので、マルーンにグレーとクリアーオレンジを混ぜ合わせたものを筆塗りした。目はライトグリーン系を何層か筆塗りし、クリアーを流し込んで光る目の感じを狙ってみた。






全高 全長 重量 原型師
77mm 220mm 225g 村田 幸徳