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第4話 『マックス号応答せよ』より 反重力宇宙人 ゴドラ星人 TYPET  
VOLKS JUNIOR ULTRA WORLD NO:032
 

太平洋のとあるポイントで船舶の消滅事件が多発していた。新造原子力潜水艦マックス号に乗り込んだタケナカ参謀とソガ、アマギ両隊員は、消滅の謎を解くべく問題のポイントへ急行する。だが、突然空から赤い霧が降りてきて、マックス号は海上から宇宙空間へと運び去られてしまった。地球防衛軍の目を太平洋上に釘付けにする為に仕掛けられた壮大な罠。ゴドラ星人の本当の目的は、手薄になった防衛軍基地の爆破であった。



ポインターで基地へ戻る途中、路上に停車している故障車を見かけるダン。車の横には若い女が立っていた。「見てあげますよ」。優しいダンは女に向ってそう言うと、ボンネットの中を覗き込む。とその時、女が背後からダンにスパナを振り下ろす。路上に崩れ落ちるダンの胸に手を伸ばし、女はウルトラアイを奪って行った…………。黒髪のロングヘアーに白いワンピース、赤い手袋に赤いストッキング、そして白い靴。ダンよ、いやウルトラセブンよ、言っておくがこのコーディネートは変である。あなたはM78星雲から来たので我々とはファッション感覚が異なっているのかもしれないが、以後、こんなおかしな服装をした女に背中を見せちゃいけない。重々気をつけるように。というよりも、女の正体はゴドラ星人なのだから、いつもの超能力でそれを見破って欲しかった。さすがのあなたも若い女を前にすると、つい油断をしてしまうという事なのか。そう言えば一週前の第3話「湖の秘密」でも、少女に化けたピット星人からあなたはウルトラアイを奪われてしまった。立て続けに若い女からウルトラアイを奪われたあなた、あなたの真の弱点は寒さではなく、実は若い女なのかもしれない………。などと御託を並べていたらほとんど紙面が尽きかけてしまった。ゴドラ星人タイプTは川岸氏の作である。時には本物よりも本物らしく見える川岸氏の作風には、お世辞抜きで惹きつけられてしまう。お会いした事はないが、とても怪獣に愛情を持たれている方だと勝手に想像している。塗装に関してのポイントは、ひたすら地道にコツコツとである。これ意外にゴドラ星人を塗り抜く方法はない。この努力は必ず報われる、そう信じて―――。


全高 重量 材質 原型
175mm 105g ウレタン樹脂 川岸 敬厳