アス工房
ベムラー
Chapter of ULTRAMAN 〜BEMULER〜
第1話 『ウルトラ作戦第一号』より 宇宙怪獣 ベムラー
アレイド ウルトラマンシリーズ第一弾
 
また一つベムラーがコレクションに加わった。これで大小合わせて五体目だ。妻からは「ほんとにベムラー、好きねぇ」と呆れられている。自分の中ではそれほど好きという感覚はないのだが、これだけ完成させているところをみればそうなのかもしれない。ベムラーはウルトラマンの第一話に登場した怪獣だし、その後のウルトラシリーズを決定付けた相手でもある。僕が思うより遥かに、無意識の中で特別な認識があるのかもしれない。
 今回のベムラーはアレイドから発売されたものだ。原型はここに何度も登場している浅川洋氏。今更、氏のことをあれこれ説明するまでもないだろう。兎に角、抜群に上手い。怪獣ガレージキットを一段も二段も押し上げたスーパー原型師だ。そんな氏が自分のブランドを立ち上げ、第一号として送り出したのはベムラーだった。インスタには「誰もが初めてであろう第一話の第一印象を体感した一人として、あの時の衝撃と感動は忘れられません」と綴られている。やはり、氏にとってもベムラーは特別な存在であるようだ。氏は30cmの人間が着ぐるみの中に入ることを想定し、原型を造られている。よって、これまで主流だった30cmサイズのキットよりも一回りデカい。だから、迫力も桁違いだ。しかも、シンメトリーの憎々し気な表情、大小連なる山脈のような背中の突起、腹部から足、尻尾にかけてびっしりと覆ったウロコなど、すべてが丁寧に仕上げられている。生半可な仕上げでは氏とベムラーに向ける顔がない。よって、塗装はカラーリストKAZ氏に教えを乞うた。下地の黄土色が透けて現れている様を表現したかったからだ。まず、アクリルのサンド系を下地に塗って、その上にアクリルのクリアーを吹く。こうしておけばクリアーがバリアの役目を為し、次に塗るエナメルが隙間に入り込まない。しっかり乾いたらエナメルのこげ茶色を乗せていく。それをテイッシュや筆、タオルを使って拭き取り、自分のイメージに合うようにこげ茶色を剥がしていくのだ。KAZ氏の的確な助言により、これまでとはひと味違ったベムラーの体表を表すことができた。世の達人達が僕の周りにいてくれることを幸せに感じている。









全高 重量 パーツ数 材質
360mm 1000g 13点 ウレタン樹脂
付属品 原型師    
なし 浅川 洋