怪獣無法地帯
深海怪獣 グビラ
Chapter of ULTRAMAN 〜GUBILA〜
第24話 『海底科学基地』より 深海怪獣 グビラ
怪獣無法地帯 Monster Classics NO:018
 

怪獣無法地帯MCのグビラ、調べてみると発売は1997年(平成7年)です。今から23年も前ですよ。当時の首相は橋本龍太郎さん、ゲームはたまごっち、アニメはエヴァンゲリオン、映画は失楽園がブームでした。僕もまだ20代後半! いやぁ、月日の経つのは早いですねぇ。
そんな年に生まれたグビラ、原型は小浅和大氏。僕は小浅氏の作品をほとんど作ったことがないのですが、このグビラははっきりいって素晴らしいです。最高クラスの原型だと思います。まず、全体のフォルムがいい。横から見たらほとんどラグビーボールですが、正面からは魚のように上が細く、下にいくほど末広がりになっています。これ、形を出すのは相当のセンスが必要だと思います。グビラと言えば全身の模様も特徴的です。小浅さんは塗り分けしやすいように、すべてにガイドを設けています。溝ですね。ただ、この溝が痛し痒し。塗った時に線が浮き出すのではと危惧しておりました。確かにそんな部分もありますが、全体を見渡せばさほど気にはなりません。パテで埋めなければいけないかも……と呆然としていましたが、そんなことはしなくても大丈夫でした。
さて、原型師さんの労力に報いる為にも、塗装はこだわりを持って挑まねばなりません。とはいえ、黒、白、黄が基本色のクビラは相当ハードルが高い。茶色や灰色と違って誤魔化しが利かないんですよね……。まずはベースの白から入りました。白というよりクリーム色に近いです。塗り終えたら細部にエアブラシと筆塗りで色を加えていきます。ここは大胆にやっても構いません。最後にエアブラシで整えてあげれば済みますからね。白い部分が仕上がったら、次に黒い模様に取り掛かります。ここもまたエアブラシと筆塗りの両刀で。ただ、真ん中の黒い模様は後回しです。黒い縁取りが終わったら、今度は黄色です。下地に白を塗っている利点を生かして、黄色の発色を高めます。黄色も一通り塗り終わったら、エアブラシと筆塗りで別の色や濃い色を乗せ、立体感を増します。それが済んだら黒い模様を筆で描き込みます。このようにグビラの塗装は順番と手間ひまをかけることがポイント。それを守りさえすれば、誰でも仕上げることが出来ると思います。……ってなんか塗装講座みたいになってしまいました(笑)






全高 重量 パーツ数 付属品
420mm 600g 7点 なし
原型師      
小浅 和大