トップページ > ウルトラマンシリーズ > ゼットン星人 


第39話 『さらばウルトラマン』より 変身怪人 ゼットン星人
VOLKS JUNIOR ULTRA WORLD NO:125
 


萎びたシシトウのような特徴的な頭の形、これはもうどこから見てもケムール人である。だが、ケムール人の頭を半回転して一つ目を正面に持ってきた。そうするとあら不思議、ゼットン星人になるのだ………。なるのだ!劇中、岩本博士に化けて科特隊基地に侵入、計器を散々に破壊して基地機能を麻痺させたが、ハヤタにマルス133で撃たれて絶命した。断末魔、「ゼットン………ゼットン………」と呼び掛けるあの不気味な声が耳に残って離れない。不気味と言えば、実はゼットン星人というのは仮の名前で、本当の名前も出身地も分からないまさに謎の宇宙人なのである。  
さて、高松氏が原型を手掛けたゼットン星人、もちろん背広姿の造形である。単にケムール人が服着ただけなんて間違っても思ってはならない。明確に他人の空似という証拠だってある。それは指先だ。ケムール人の指先はとても細長くプラプラしている。対してゼットン星人の指先には爪がある。え?予算削減の為、手袋だけ新造型したんだろうって?ダメダメ、ウルトラマンはもっと大きく構えて見なきゃ………。  
塗装はベースに艶消しブラック、顔や手はグリーン系でドライブラシを施した。スーツの皺にはやり過ぎない程度にグレーを細吹きし、岩本博士ご自慢のスーツを表現してみた。もちろん胸ポケットの白いハンカチも塗り忘れてはならない。  
ちなみにJr.ワールド収集において、このゼットン星人が僕のラストアイテムだった事を記しておく。生産数が少なくて中々お目に掛かれなかったからなぁ………。




全高 全長 重量 原型師
180mm 70mm 100g 高松 俊行