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GODZILLA 1964
T`s Facto
 


ウルトラ物に拘ろう。そう決めていた……はずだった。理由は幾つもある。ウルトラ怪獣が好き。ウルトラだけでも大変なのに、これ以上浮気をすれば置き場所もお金も大変になる。果たして死ぬまでに塗れるのかという根っこにある不安。などなど……。だが、山脇さんのHPを見た途端、そんな気持ちがブッ飛んだ!
「カッコいい……」
気がついた時は即、注文票に記入していたのだった。

作ってみて今更思うが、やっぱりゴジラはいい。特別だ。怪獣王だ。特にモスゴジには格別の思い入れがある。あれは東宝チャンピォン祭りだったか、初めてスクリーンで観たゴジラ、それがモスゴジなのだ。子供心に強烈印象に残ったシーンはモスラとの激闘ではなく、自衛隊の放電作戦のシーン。何枚ものネットを被せられ、高圧鉄塔から電流を浴びせられてもだえ苦しむゴジラ。やがて電圧を上げ過ぎた為にコイルが切れ、ゴジラは怒りに任せて熱線を吐き、鉄塔がどろどろに溶けていく。カッコいいと猛烈に思ったものだ。
さてさて、想い出はこれくらいにして、山脇さんのモスゴジの話に移ろう。オーソドックスな立ち姿ではあるが、文句なしに素晴らしい造型だ。ゴジラの特徴である全身のヒダも、細かく丁寧に造られているから触ると痛いくらいだ。レジンの塊だから抱えるとずっしりと重い。これまたゴジラの重量感を感じられて至福である。こんな山脇造型にちょっとでも応えようと、塗装はいつも以上に気合いが入った。最重要課題はゴジラブルーを表現すること。ゴジラの体色は墨汁を混ぜて作られたそうだ。だから、光の当たり具合によって青っぽく見えたり緑っぽくなったりする。ノーマルな黒は使わず、ひたすら混合色でゴジラの肌の色を整えた。墨入れはクリアブルーを基本に、部分的にオレンジ、レッド、イエロー、グリーンを重ねている。光が当たると部分的に色が変化して、実に複雑な色の鬩ぎ合いになっている。体色は納得に近いものになった。最後の難関は瞳だ。モスゴジの黒目は意外と大きく、かつ、鋭い。この相反するベクトルを納得するまで何度もやり直した。老眼鏡がなければとても出来ない作業だったな……(笑)

あぁ、とうとうゴジラに手を出した。といいつつ、仕事場には竹添さんのモスゴジ、バルガメやバルゴンが控え、丹羽さんのバランも完成の時を待っている。そして、ボークスOHの大石版キングギドラもサフ吹きのままで待機中だ。要するに、こうなることは時間の問題だったのだ。HPのギャラリーには東宝・大映のコーナーが増設されたことだし、これからは振り切ってやってみようと思う。




全高 重量 パーツ数 付属品
300mm 2200g 27点 なし
材質 原型師    
ウレタン樹脂 山脇 隆